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人権教育におすすめの絵本!何から始めたらいいか分からないならこれ!

2020/08/27
 
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何か、最近やばいニュース多くない?
いくら働いてもお金に余裕がない…
自分の子どもは、他人を傷つけない優しい子になってくれるだろうか?
自分の子が、自分で身を守れるようになるにはどうしたらいいのか…

そう思っている大人のあなた!

今、色々な問題を解決するには「人権教育」が大きなカギ!

今すぐ、誰にでもできる!
絵本を読むだけで大丈夫です!
強さと優しさと知恵を手に入れませんか?!

おすすめ「人権絵本」を一挙ご紹介!

人権教育の導入に是非絵本を!

関連記事 読み聞かせの効果を、脳トレのあの教授が調べてくれた?!

人権教育、まず何をしたらいいか分からない…

大丈夫です!

人権に関する素晴らしい絵本がたくさんあるのです。

有難いことに読むだけでいい!

大人のあなたが読めば、普段の子どもへの接し方はガラリと変わります!
子どもに読めば、

  1. 自分自身を守るための知恵
  2. 自己肯定感
  3. 他人への優しさ
    を持てるようになります!

下でご紹介する絵本を手に取ってみてください。

世界人権宣言の絵本

人権を手っ取り早く知りたいなら、まずはこれ。
「世界人権宣言」の条文を絵本にしたものです。
国際的な条約である人権宣言の面から、
人への尊重・倫理をつかみ取れるはず!

ひとはみな、自由

最もおすすめは、この絵本!

  • 自分も、他人も、みんな自由に生きていい
  • 好きなことをして幸せに暮らしていい

ということを教えてくれる絵本です。

世界人権宣言の条文を、子どもにも伝わるよう分かりやすく
日本語訳してくれたのは、中川ひろたかさん。
保育士にはおなじみ♪
「世界中のこどもたちが」「にじ」
の歌の中川さんですよ。
絵本作家として、ミュージシャンとしても有名で、
中川さんらしい優しい言葉で絵本がつづられています。

それぞれのページの絵は全てテイストが違っていて、イラスト集のよう。
世界中の色んなアーティストが参加し、
この絵本のために描いてくれたものです。
ただこの絵本、絶版になっているようなので
お読みになりたい場合は図書館で借りるのみになるかも…。

「ひとはみな、自由 世界人権宣言」を詳しく見る!

みんなたいせつ 世界人権宣言の絵本

「ひとはみな、自由 世界人権宣言」が手に入らなくても大丈夫!
最近出版され、手に入れられる絵本の中では
「みんなたいせつ 世界人権宣言の絵本」がイチオシです。

写真集のような絵本で、世界人権宣言を子どもに分かりやすく、
大人も学べる情報も盛りこまれて書かれています。
教科書と資料集を兼ねたような絵本です。

絵本作家の東さんによる、優しいイラストと、世界の現状を伝える文章。
フォトジャーナリストの渋谷さんによる素敵な写真の数々。

親子で微笑み合う写真は癒されるし、
物乞いをする子どもの写真は胸がしめつけられます。

年長児くらいになったらこの「みんなたいせつ」も
じっくり読んで少しずつ理解していけることでしょう。
小さい幼児には、後で紹介する絵本「わたしがすき」もいいですね。

小学生の読書感想文にも是非!

「みんなたいせつ 世界人権宣言の絵本」を詳しく見る!

世界人権宣言

こちらの絵本は、本当に評価が高いのですが、
残念なことに絶版となっています。
お近くの図書館にあれば是非、読んでみてくださいね。

でも、もし絵本の現物がなくても大丈夫!

インターネットで見られるのですっ!
世界人権宣言を広める活動をしている
「アムネスティ・インターナショナル」のサイトで公開されています。
これは嬉しい♪

元々は、そのアムネスティ・インターナショナルが、
世界中の大人から子どもに向けて、
世界人権宣言を分かってもらえるようにアニメーションを作ったもの。
それが絵本として出版されました。
絵本では劇画タッチの激しめのイラストでしたが、
サイトにあるリニューアル版は、ほんわか優しい絵になっていますよ。

日本語訳は、多くの詩や、スヌーピーの訳者で知られる、谷川俊太郎さんです。
谷川さんはとても人権に関心のある方で、
他にも数々の人権絵本を手掛けていらっしゃいます。

「世界人権宣言」を詳しく見る!

個人の尊重・自己肯定感の絵本

人権宣言をテーマにしたものではなく、
「個人とは何か」「自分とは何か」を考えるきっかけに!

わたしがすき

こちらも超おすすめ絵本です。
小さい幼児から読めますよ。
著者のあとがきは、
大人にもとても勉強になることがたくさん詰まっています。
全親子が今すぐ読むべき絵本です。

この絵本のテーマは「自己肯定感」!

  • 自分はそのままでも価値がある!
  • 自分は自分が好き!
  • 家族も自分を愛してくれている!

ということを伝えている絵本です。

「うまれただけであなたには価値がある」というのは、
人権宣言の条文にもしっかり込められています。
それはとても重要なところ!

金メダルを取ったとか、
とても見た目が美しいとか、
IQが高くて良い論文を残したとか、
若いとかお金持ちとか…

そういう他人が評価しやすい、
分かりやすい成績や数値を持っている人だけが
「国の宝」
なのではないんです。
何かが優れているとか、劣っているとか、
それで人間の価値を決めることはできません。

「あなたも、自分も、みんな宝」だということを、
子どもも大人も理解する必要があります。
自己肯定感と人権は、すごく密接な関係があるんですね。

大事な我が子に、大事な園児達に、
成績や外見の優劣関係なく
「あなたは生まれた時から大事な存在だよ」と伝えていただきたい。
全ての保護者と、全ての先生達に、是非やってほしい。
この絵本は履修必至!
幸せいっぱいになること間違いなしです!

「わたしがすき」を詳しく見る!

わたし

こちらは、上で紹介した谷川俊太郎さんが、ご自身で描かれた絵本。

とってもシンプルな文章と絵でできていて、詩のような絵本です。

簡単な言葉なので小さい子でも読めますが、
本質を理解できるようになるのはもっと大きくなってから。
年長児や小学生くらいの子だと
「何、当たり前のこと言ってんの?不思議な絵本!」と思うかもしれません。

わたしという一人の人間。
仲良しの友だち・家族・近所の人・人混みの中・知らない人…
色んな人の視点から見ると、同じ「わたし」なのに、全く違う人物像になる!

ということを伝えている絵本です。

なかなか深い!

「わたし」を詳しく見る!

あなたはちっともわるくない

この絵本のテーマは「虐待」や「体罰」。

世界人権宣言の絵本にも「体罰はいやだ」としっかり書かれています。
人権教育をするなら、体罰・暴力・いじめについてもしっかり知ることが大事です。

「暴力やネグレクトは虐待であること」
「養育され愛される権利を皆が持っていること」
これらを子ども自身に知らせていくべきだ、と著者は述べています。

暴力について知り、向き合うと…?
自分自身を守る予防策にもなります!
他人に危害を加えない優しい心が育つでしょう!

幼児から読める優しい言葉と絵。
そして大人も勉強になる、あとがき。
子どもから大人まで、人権について知り、考えることができる素敵な絵本ですよ。

「わたしがすき」「いいタッチわるいタッチ」の作者の安藤さんの著書です。

「あなたはちっともわるくない」を詳しく見る!

憲法と法律の絵本

人権を知るのに、憲法の知識は欠かせません!
みんなの人権は、この憲法に明記されているのですから。

けんぽう絵本 おりとライオン

「みんなたいせつ」と並んでイチオシの絵本がこちら!

この絵本のテーマは「憲法」!
んん?憲法?
と思うかもしれませんが、憲法もまた「人権教育」に欠かせないのです。
この絵本を読めば、それがよーーーく分かります!

日本国憲法と言えば、
社会科で習ったような何やら難しい言葉ばかり…
を想像するかもしれません。

でも、なかなかこの絵本は分かりやすい比喩で、
「おおお!なるほど!」と感じるでしょう。

森の動物たちが自由に住み始める「木」は、「国」。
その木で住むために必要な「ルール」は、「法律」。
動物たちをまとめる「ライオン」は、「国のリーダー」。

そして、ライオンが好き勝手にしないために
制限をかける「檻」が、「憲法」。

  • 動物たちは自由に住むために、
    リーダーに意見を主張することができる!
  • リーダーにただ任せて従うのではなく、
    より良い生活のために自分たちで選んで動く権利がある!
  • 主役は自分たちである!
  • 色んなことを決めたり主張する権利は皆が持っている!
  • みんな好きなもの、好きなことは自由でいいのだ!

と絵本は教えてくれています。
これは「国民主権」というもの。

この絵本を読むだけで、
人権教育だけでなく「主権者教育」も掴めるのです。

働いて疲れたら休む権利がある、とか、
自分たちは好きな暮らしをしていい、とか、
働いても働いても給料が安いのはおかしい、とか、

そういうことも世界人権宣言には盛り込まれています。
憲法の絵本も、立派な人権教育につながりますよ。

「けんぽう絵本 おりとライオン」を詳しく見る!

あなたこそたからもの

こちらも、日本国憲法を子どもに向けて書いた絵本。
ほんわかしたイラストと、優しく寄り添うような丁寧な文章。
幼児でも理解できる内容になっていますよ!

こちらは、大人に向けたあとがきのページの言葉↓

憲法で一番大切な価値とはなんだと思われますか?
学校では、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」
憲法の基本三原則として教わります。
しかし、この三原則のさらに根っこにもっと大切な考え方があります。
それは「個人の尊重」です。

人権の大切さを伝える上で、一番の基礎になるもの、
そして、子どものうちから真っ先に教えておきたいこと。
著者である弁護士は、「個人の尊重」の重要性を訴えています。

戦争をしないとか、国は搾取をしてはいけないとか、
知るべきことは沢山あるんですが、
子どもでもできること、身を守るために必要なこと、
それはやっぱり、日頃から個人を尊重すること。

小さな子どもでも、身近な例を挙げて書かれていますよ。
園や学校ではみんなでルールを決めていけること、
それは民主主義というものであること、
お友だちに無理やり嫌がることをしてはいけないこと。
「けんぽう」と言うととたんに難しく感じてしまうものですが、
「一人一人を大切にすること」
「みんなのために誰かを犠牲にしないこと」
人権意識を育むにはここを伝えていくのがポイントなんですね。

「あなたこそたからもの けんぽうのえほん」を詳しく見る!

こども六法

2019年、異例の重版で大ヒットの児童書!
絵本とはちょっと違いますが、
児童書の中ではイラストは多い方ではないかと。

法律の視点から
「あなたも誰も、傷つけることは許されないし、それは法律違反で人権侵害である」
と子どもに訴えることで、
子ども達自身が身を守れるようにとのねらいで書かれた本。
それは、いじめの被害者と加害者のどちらも体験してしまった著者の、
次世代への強い願いでもあるのです。

つらいな、おかしいな、これって自分が悪いのかな…
そう思っている子達が自分で気づき、適切にSOSを出せるように。
そして子ども達自らが「いじめにNO!」を言えるように。

知識と強さを与えてくれる素敵な本ですよ。
勿論、パワハラだっていつ当事者になるか分からないのですから、
大人も読んでおくと力になってくれるはず。

「こども六法」を詳しく見る!

性教育・ジェンダー教育の絵本

人権を語るには、性差別・性教育も欠かせません。

ジェンダー教育の絵本おすすめリストはこちら!

いいタッチわるいタッチ

これは、幼児の性教育としても評価が高い絵本。
性教育は幼児からするべきだとの声も上がっていますが、
性教育の基本も「人権教育」だったりします。
中学生で習うような「妊娠に至る行為」を描写している訳ではありません。

  • 水着で隠れた部分は、
    自分の大事なばしょであること
  • 触ろうとする人、悪いタッチをしてくる人からは
    すぐ逃げて、信頼できる大人に知らせること
  • いじめやイジリは、つまらないし
    嫌な思いをするので悪いタッチであること
  • 家族の頭なでなで等、
    安心できるものが良いタッチであること

ということを絵本の中で教えてくれています。

言葉選びが、とにかく優しく分かりやすい!
必要な知識を、子どもを怖がらせずに伝えることができます。
それが何よりの性被害の予防であり、大事な人権教育でもあります。

上で紹介した「わたしがすき」と同じ作者の安藤さん。
人権活動をされている方なので、
あとがきは大人にもとても勉強になるものばかりですよ。

「いいタッチわるいタッチ」を詳しく見る!

ワクワクドキドキ性教育シリーズ

「ワクワクドキドキ性教育」は、現在5冊から成る絵本のシリーズ。
どの絵本も、著者は各分野の専門家によって書かれているので、
アダルトコンテンツのような間違った知識はなく安心です。

  • 妊娠と出産、命の誕生について
  • 体と心は密接に結びついていて、大切なものである
  • 幼少期から思春期に大きく変化する男女の体
  • 思春期の悩みに向き合うための知識
  • セクシュアルマイノリティの存在と尊重

これらが書かれています。
「妊娠に至るための行為」の描写はありませんが、
体を知るために下半身や臓器のイラストは載っています。
どの絵本も「他人と比べないで、自分の良さを見つけて!」と、
悩みやすい思春期の子ども達にエールを送ってくれています。

学校でいつも同年齢の子と過ごし比べられる思春期。
こういう「自分らしさを大事にして!」って伝えるメッセージ、
もっともっと大人から積極的に伝えていきたいですよね。

「ワクワクドキドキ性教育」を詳しく見る!

ピンクがすきってきめないで

この絵本のテーマは「ジェンダー」。

主人公の女の子は、黒が好きで、クレーン車や蜘蛛も好き。
仲良しの男の子は、キラキラのものやピンクが好き。

  • 「別に、何が好きだっていいじゃない!勝手に決めないで!」
  • 「男の子顔『負け』なんかじゃない。わたしは女『勝ち』なの!」
  • 「この友だちだって、キラキラが可愛くて好きなだけでしょ!それでいいじゃない!」

ということを主張する主人公の女の子のお話です。

主人公は男の子になりたい訳ではなく、
自分は女の子の性別で、好きな色は黒と言っているだけ。
おもちゃや遊びも「男の子向け」「女の子向け」と
わざわざ分けて決めなくてもいいんですよね。

ジェンダーという言葉を使うと、途端に難しく感じてしまうかもしれません。
でも結局は、
「誰が何を好きだっていい。性別で決めなくていい。」
「それを他人に押し付けてはいけない」
ということなんですね。

「性別で差別してはいけない」ということも、
世界人権宣言の条文に込められています。
ジェンダーに関することも、実は大事な人権教育だったんですね。

原作は違う国のお話で、日本語訳をするにあたり苦労したといいます。
そのエピソードも載っていて面白いですよ。

「ピンクがすきってきめないで」を詳しく見る!

こんなのへんかな?

こちらのテーマも「ジェンダーフリー」。
上で紹介した「ピンクがすきってきめないで」はストーリー仕立てで、
こちらの「こんなのへんかな?」は少し教科書のような感じ。

性別で区切るのではなくて、
好きなもの・得意なもの・やりたいことを
個人個人の特性を尊重して分担していこうね、
というような内容になっています。

「ジェンダーフリーの絵本」というシリーズの中の1作目で、
一番読みやすく理解しやすい絵本です。

「こんなのへんかな?」を詳しく見る!

マララのまほうのえんぴつ

最年少ノーベル賞受賞者、マララ・ユスフザイさんが書いた絵本です。

マララさんは、パキスタンで生まれた女の子。
武装勢力によって「女の子は学校へ行くな!勉強するな!」と圧力をかけられます。
しかし「教育はみんなに必要だ!」とマララさんは主張し続け、
ある日、銃で撃たれてしまいます。
無事に命を取り留めた彼女は…

「ひとりのこども、ひとりのせんせい、
いっさつのほん、いっぽんのペン、
それらでせかいをかえることはできるのです。」

国連で、この有名なスピーチを行います。

「子どもは教育を受けることができる」ということも
世界人権宣言にはしっかり書かれています。
自分で好きなことを好きなだけ学び、
悪い人に騙されないための知識を持つ。
「教育を受ける権利」も子どもにはきちんと伝えましょう。
「教育を受ける義務」ではないので誤解なきよう!

マララさんは「子どもの学ぶ権利」の視点で語られることが多いのですが、
マララさんはそもそも「女子は勉強するな」と弾圧されていました。
これは「ジェンダー」「性差別」の問題でもあるのです。

「マララのまほうのえんぴつ」を詳しく見る!

貧困問題

貧困問題から、人権について考えることも大事です。
世界人権宣言には、「生まれもった性別や環境で差別されてはならない」とされています。
でも現実には、生まれた地域や家庭によって、貧困の連鎖が続いています。
自分達には何ができるか、考えていきたいですね。

児童労働と社会問題がテーマの絵本、おすすめリストはこちら!

マララとイクバル

こちらもマララさんが登場しています。
それと、マララさんが影響を受けたイクバルさん、2人の物語。

テーマは「子どもの権利」です。

イクバル・マシーさんは債務児童労働の抗議活動をした少年。
家族の借金返済のために、朝から晩まで子どもが働かされていたのです。
同じパキスタンで、イクバルさんもマララさんも、
子どもでありながら「子どもに権利を」と声をあげます。
子どもでも権利を主張してよいのだと、
多くの子ども達が勇気づけられるでしょう。

これ、実はとーーーーーっても大事!
子どもであっても、自分の意見を主張する権利があるんです。
これは「意見表明権」と呼ばれていて、
子どもの権利条約で約束されているんです。
子どもだって主張していい、と子ども自身に伝えることは、
子どもが巻き込まれる犯罪を止める一歩にもつながります。

「マララとイクバル」を詳しく見る!

そのこ

テーマは「児童労働」。
著者は人権絵本をよく手掛けている谷川俊太郎さんです。

何不自由なく教室で授業を受けている子どもと、
どこかの暑い遠い国のカカオ農園でずっと働き、勉強もできない少年。
二人の子どもの対比が書かれ、考えさせられる絵本です。

文章はやはり谷川俊太郎さんという感じの、
シンプルで詩的で、静かな落ち着いた雰囲気の文章です。

「そのこ」を詳しく見る!

ふたり★おなじ星のうえで

これもテーマは「児童労働」です。
著者は「そのこ」と同じ、谷川俊太郎さん。

「そのこ」はカカオ農園で働く少年の話ですが、
「ふたり★おなじ星のうえで」は綿花畑で働く少女の話。
こちらも、日本の一般的とされる家庭の子どもの日常と、
遠い国で働く子どもの対比を描いています。

「ふたり★おなじ星のうえで」を詳しく見る!

平和教育の絵本

平和の視点から、個人の権利を考えるのもとても大事!

戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」

京大有志の会という団体が、反戦のメッセージを出し、
それを子どもにも分かるようにと「子ども語訳」したのがこの絵本。
もともとこの大学は反権力と社会風刺のイメージがありますからね。

この絵本には、とても大事なことが込められています。
それは、権利の尊重!!!

  • 国や団体からの指示に従わなくてもいい、
    だめなことは拒否をするべきであるという
    「個人の尊重」
  • マララさんの絵本の解説でも述べた
    「意見表明権」

大きな力を持つ偉い人達から、
「従え」「せんそうをするぞ」「敵を攻撃しろ」と言われても、
「やめて」と言う権利があるのだ…
ということを伝える絵本だから、このタイトルなんですね。

一般人でも、みんなこの「拒否権」があることを知るのは、
今すごく必要なことなんですよ!

「わたしの「やめて」戦争と平和を見つめる絵本」を詳しく見る!

日・中・韓平和絵本シリーズ

平和・せんそう・命・市民の暮らし…
色んなテーマ、色んな視点で平和をアプローチする絵本。

日本の絵本作家の呼びかけにより、
韓国と中国の出版社と共同出版が実現しました。
各国の言語で出版されています。

中でも優しく読みやすいのがシリーズ1作目、
「へいわってどんなこと?」です。
子ども達が国の枠をこえて仲良くやっていけたらいいな、
という願いが込められた、温かい絵本です。

少し難しいもの、ひたすら悲しいもの、
それぞれ作風が全く違いますので、
子どもの年齢や発達に合わせて選んでみてくださいね。

「日・中・韓平和絵本シリーズ」を詳しく見る!

メディアリテラシーの絵本

人権とはちょっと違う切り口ですが、
メディアリテラシーもとても大事!
普段私たちが見ているテレビ・新聞・ネットなど、
溢れる情報には、偏見や差別が沢山詰め込まれています。

それに気付ける人は、大人にどれだけいるでしょうか。
格差を作り、市民間の対立を煽っている人がいるかも…?

窓をひろげて考えよう

テレビやネット等のあふれる情報とどう付き合うか、
「メディアリテラシー」がテーマです。
これもなかなか感銘を受けるほどに、
素晴らしい知識と知恵をくれる教科書のような絵本です。

  • ネットでの炎上や拡散
  • 「あいつが犯人に決まってる!」と個人を集中攻撃
  • どこかの国の感染症が報道されたら
    「あの国に旅行したあの子に、近寄るなって言っとこう!」と差別

あふれる情報の中で現代時には麻痺してしまいがちですが、
画面の向こうにいるのは人間なのです。

それを思い出させてくれる、
大事な人権教育の絵本でもあるんですよ。

「窓をひろげて考えよう」を詳しく見る!

あしなが

こちらはストーリー仕立てで、優しいお話の絵本。
町の中に住む野良犬たちの世間話から物語は始まります。
主人公は野良犬のケン。
近頃の話題はもっぱら、新参者のスタイリッシュな犬のあしながのこと。
みんなで「あいつは金持ちらしい」「子犬を食うらしい」と、
嫌なアイツあしながのエピソードでもちきりですが…?

  • みんなが言ってるからって、それは本当のことなのか?
  • 見た目だけで他人を判断していいのか?
  • 友だちみーんなが噂している時に、
    本当は違うよ、と自分で意見を主張できるか?

人付き合いの大事なところをじわじわと語り掛けてくる作品です。

「あしなが」を詳しく見る!

二番目の悪者

これは巷で話題になっていて、ものすごくドキっとする絵本。
幼児が対象というよりは、小学生以降ですが、
特に大人に読んでいただきたい名作。

動物達が登場する物語で、主役はライオン。
上で紹介した絵本「おりとライオン」はポップで「めでたしめでたし!」ですが、
こちらはかなり雰囲気が違うストーリーとイラストで、凶悪です。

国のリーダーとして大きな権力を望む、強欲な主人公のライオン。
しかし正反対のすごく優しいライオンが候補者に上がり嫉妬します。
優しいライオンを蹴落とし自分が権力の座につくために、
優しいライオンのデマを、少しずつ周囲に吹き込んでいくんですね。
最初は信じていなかった周囲の動物達も次第に…??

読んだ後にズッシリ重い気分が読み手にのしかかります。

  • 又聞きや噂を信じ切っていないか?
  • 真偽不明の情報で、他者を陥れていないか?
  • 力を望む者の思惑に、まんまと流されていないか?
  • 流されてヘイトや差別に乗っかってしまったことを、
    誰かのせいにして責任逃れしていないか?
  • 自分で見て・聞き・調べることを普段からやっているか?
  • 普段から、「支持」「不支持」など意見を表明しているか?
  • 本当に自分に全く非が無かったといえるのか?

テーマは「自分で考える力」「メディアリテラシー」「主権者意識」です。

子どもに限らず、いい年した大人であっても、
デマや誇張した情報に簡単に流されてしまう人が多すぎます。

人の心の弱い部分にフォーカスを当てたこの物語、
何とも衝撃的な結末を迎えてしまいます…。
この絵本の一番最初のページの言葉が、
深刻さや恐ろしさをより引き立ててくれるわけです。

これが全て作り話だと言い切れるだろうか

引用元 絵本「二番目の悪者」

「二番目の悪者」を詳しく見る!

これらの絵本が伝えたいこととは?

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  • 人権絵本の著者達が伝えたかったこと
  • 人権絵本から学ぶ意義

これのキーワードは、「ノブレスオブリージュ」です。

例えば、紛争や貧困が招く児童労働。
シャツの綿花や、チョコレートのカカオ、絨毯…
たくさんの身近なものが
子どもの搾取によって出来ている現実があります。

色んな境遇で格差があることを、まず知るのが必要です。
「貧しい人がいる、それに比べて私は恵まれているから我慢しなきゃ」という風に、
何か苦痛を耐えたりと、我慢教育のために使われてはなりません。
ましてや、「自分はまだマシ」と他者と比べて安心するためでもありません。

2019年春に話題になった東京大学入学式、
上野千鶴子さんの祝辞がありますよね。
「努力して勝ち上がってきたと思っているものは、
実は自分の努力だけではない。
周りのサポートがあって才能の花は開く。
しかし、生まれもった環境で
努力のスタートラインにすら立てない人がいる。」
あの祝辞で上野さんが伝えたかったことはこういうこと。

あなたたちのがんばりを、
どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを、
恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、
そういうひとびとを助けるために使ってください。

引用元 東京大学公式サイト「平成31年度東京大学学部入学式 祝辞」

社会問題をテーマにした絵本の役割とは?
人権教育の意義とは?

  1. 多くの子どもや大人に問題を知ってもらう
  2. 自分のことを大事にしてよいのだと伝える
    つまり「生まれながらにして権利を持っている」ことを知らせる
  3. たくさんの人がみんなの幸せのために動けるようにする

本来ならば、たくさん遊び、好きなことを見つけ、学べるはずの子ども時代。
だけれど、貧困や紛争によってそれができず、
知識もスキルも得られないまま大人になってしまう。
自分で考えて選ぶことができず、搾取されたままの生活を送ってしまう。
児童労働や貧困などの社会問題は、
当たり前の子どもの権利が大きく侵害されているから問題なのです。

自分が学べる環境にあるならば、
それを社会のためにどう還元するのか?

  • 「ノブレスオブリージュ」
  • 「福祉」
  • 「相互扶助」
    を考えていける社会にするために学ぶのです。

自分のためだけに他者をけり落とすのではなく、
足を引っ張り合うのでもなく、
みんなで豊かになっていけるようにしよう、ってことですね。

まとめ

関連記事 自由と民主主義を大事にする保育「レッジョエミリア」って?

人権絵本を読めば、いいことだらけ!
とても大事なことが分かります!

  • 子どもは、自分で自分を大切にしていい
  • 自分も他人も、自由である
  • 自分で何かを守ったりするために声を上げていい
  • 生まれたら、自分もみんなも、大切な人間である
  • 被害を受けたとしても、自分は悪くない

これを、子どもは学ぶことができます。
それに大人もこれを知り、子どもに対しての接し方が変わります。

自分のことも、子どものことも、
知らない他人のことも、尊重できるようになるでしょう。

本当は全部読んでほしいのですが、
特におすすめしたい絵本はこちら!

  1. 世界人権宣言の絵本
    「みんなたいせつ」
  2. 日本国憲法と主権についての絵本
    「おりとライオン」
  3. 自己肯定感・個人の尊重の絵本
    「わたしがすき」
  4. 科学的知識から人体を尊重する絵本
    「ワクワクドキドキ性教育」シリーズ
  5. 子どもの「権利表明権」を知る絵本
    「マララのまほうのえんぴつ」
  6. 反戦と、国をこえた友好の絵本
    「へいわってどんなこと?」
  7. メディアリテラシー・自分で考え行動する力をもつ絵本
    「二番目の悪者」

人権教育、難しく考えずにまずは絵本を読んでみませんか?

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