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こども六法の内容は、子どもを守るための人権教育に最適だった

2019/11/14
 
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こんなに、短期間で大ヒットを読んだ児童書があったでしょうか。

「こども六法」がスゴイ!

  • 将来、いじめ等の被害者にならないためには?
  • 加害者にもならないために知っておくべきことは?
  • もし、悩みやトラブルがあったら?

子どもをめぐる様々な問題に関しての知識を、「子ども自身」が理解できるように書いてくれているのが、こども六法なのです。

子どもだけじゃなく、大人のあなたも読めば力になるはずです。
今すぐ一家に一冊、学校や園のクラスにも一冊、欲しくなる?!

こども六法 人権教育に最適の本!

関連記事 学ぶ権利と子どもの権利について考える絵本「マララとイクバル」

「法律はみんなのためのルールなのに、みんなにわかるように書かれていない」―――
そんな問題意識から、『こども六法』の制作は始まりました。

引用元 「こども六法」

子ども六法とは、子ども向けに書かれた法律の本。
小学校高学年くらいから理解できるように分かりやすい文章で構成されています。
罰金・懲役などの大事な専門用語はなるべくそのままに表記されながらも、基本的なことから難しいことまでしっかり理解できるように、丁寧な説明がなされています。

大人でも、法律に詳しい人ってあまり一般的にはいないのが現状ではないでしょうか?
子どもが自分の身を守るために読むのを想定されていますが、多くの大人にも是非読んでほしい一冊です。
(大人は、労働基準法も学んだ方がいいですよね…)

ストーリーのある物語ではなく辞書や辞典のような本なのですが、一応「ネタバレ注意」です。
それでもお読みになりたい方は以下の詳細もどうぞ。

こども六法の内容ってどんなの?

この本で身につけた知識は、いざというときに、きっとあなたのことを助けてくれることでしょう。

こども六法の中の「六法」とは、以下の法律のことを指しています。

  • 刑法
  • 刑事訴訟法
  • 少年法
  • 民法
  • 民事訴訟法
  • 日本国憲法
  • いじめ防止対策推進法

子どもの生活に身近な法律を取り上げ、子どもが当事者性をもって「自分と他人の権利」を考えられるようになることをねらって作られています。
ちなみに大人の普通の六法の場合は、「日本国憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法」を指しますね。

「じっくり読むもよし」
「パラパラとざっと読みで、面白い部分だけを読み込んでもいい」
「家に置いておき、困ったときに辞書を引くようにして使ってもいい」
と著者は語っています。

内容ともくじは以下の通り!

第一章 刑法
 「これをやったら犯罪」リスト
 安全な生活を守るためのルールだよ!
第二章 刑事訴訟法
 犯罪の捜査と裁判のためのルール
 罪を犯したと疑われている人の権利も守るよ!
第三章 少年法
 子どもが犯罪行為をしたときのルール
 社会で生きていけるように教育を与えるよ!
第四章 民法
 みんなの「あたりまえ」を支えるルール
 人と人との争いを解決する基準だよ!
第五章 民事訴訟法
 民事裁判で争うためのルール
 こじれたケンカを解決する最終手段だよ!
第六章 日本国憲法
 すべての法律の生みの親
 国のしくみと理想が書いてあるよ!
第七章 いじめ防止対策推進法
 大人にはいじめから子どもを救い
 いじめをなくす義務がある!

大人も何となーくは知っている法律でも、いざ子どもに説明しろとなると、かみ砕いて伝えるのが難しい…!
それぞれの法律の概要がどんなものなのか、もくじを読むだけで理解できるなんてスゴイです!
本当に子どものためを思って書かれた本なのだということが伝わってきますね。

刑法

自分は関係ないと思っていても、ある日突然、犯罪の被害にあったり、わざとではなくても他人に迷惑をかけてしまったりする危険は誰にでもあります。
何が犯罪かということを知っていることは、自分の身を守ることにもつながるのです。

テレビでは某探偵アニメや刑事ドラマもよく目にする機会があるため、刑法は割と子どもにはつかみやすいのではないでしょうか。
誰かに怪我を負わせる・人のものを盗む・死なせてしまう…
それらが犯罪として認識され、ルールをやぶると罰を受ける、それが抑止力になり社会の秩序が保たれる。
それは刑法の働きによるものだと書かれています。
刑罰などの基本的なことや、裁判でのふるまいについても教えてくれています。

  • 罰・罰金・執行猶予とは何か
  • 「法律を知らないことは言いわけにはできない」
  • 14歳以下でも法律をやぶってはいけない
  • 暴力だけでなく暴言も、体調不良になるほどの大きなストレスを与えるのもいけない
  • 嫌がっている相手に無理やり性的なことをするのも絶対にいけない

ここ数十年で未成年の重大犯罪がセンセーショナルにメディアで取り上げられ、子ども達も見聞きするようになった結果…。
「子どもなら何をやっても許されるんでしょ?」と本当に思い込んで加害をしてくる児童が一部で現れていたり、そういう生徒によって苦痛を強いられている教員や大人達もいます。
14歳以下でも法律は守るべきであるということを、子ども達に伝えていくのも急務ですね。

人権教育とメディアリテラシーにも効果的!

こども六法は法律に特化した本ですが、法律を学ぶため、だけじゃない!

  • 自分を人としてどうやって大切にするかを学ぶ「人権教育」
  • 他人もまた大切に扱うべきであるという「人権教育」
  • 「疑わしきは被告人の利益に」からつながる「メディアリテラシー」

近年SNSの普及により、犯罪を疑われた人の本名・住所・学校名や会社名はおろか、家族の個人情報まで拡散される事態にまで発展しています。
それだけでなく、大々的に晒されてしまった人は全くの無関係のことだってあります。
とんだ冤罪です。

被害者があまりにもないがしろにされている現実に対して、怒りや悲しみや不安を感じるのはとても分かります。
しかし、犯罪のニュースとの向き合い方を、多くの人が見直さなければならないのです。

  • 罰を与えられるのは国のみである
  • 個人が私刑を加えようとするのはいけないこと
  • 疑われているから絶対に犯人!と決めつけるのは危険

ということもこども六法から学ぶことができます。
ネットリンチなんて、SNSを始めた未成年はいつ当事者になるか分かりませんから。

「デマにだまされたあなたは被害者、しかし拡散に加担したら加害者である」
情報社会を生きる子ども達に、しっかり伝えていきたいものですね。

メディアリテラシーの絵本なら↓こちらも超おすすめです。

関連記事 溢れる情報とどう付き合う?子どもと読みたいメディアリテラシーの絵本

少年法

子どもが悪いことをするのは本人のせいだけではなく、貧しさや、周りの大人たちのせいであることも多いのです。
たまたま不運な環境に生まれ育ち、罪の意識なく法を破ってしまった子どもに重い刑罰を与えることは、子どもが本来もっている将来の可能性を奪ってしまうことになりかねません。

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生まれた環境によって大きなハンデを背負って生きている子どもがいることは、そうでない子にはなかなか想像しづらいもの。
色んな環境で生きている人がいることを知る、自分にとっての当たり前は当たり前じゃない場合があることを知る、すごく重要なことです。
子ども達自身で、少年法について考えてもらう良いきっかけになりますね。

また、少年法と深く関係しているのが児童相談所。
「子どものあなたが困ったことがあったら、こういうところに頼ることもできる」ということが書かれています。

「きっと助けてくれる大人が見つかるから諦めないで」
という、子ども達を強く思うメッセージが、この本の随所に散りばめられています。

民法

民法は、こんな「あたりまえ」をルールにしておくことで、人びとの間でトラブルが起きることを防ぎ、トラブルを公平に解決できるようにしているのです。

アニメやドラマを見ていれば、子どもでも何となく知っている刑法。
それに対して民法って何となくつかみにくい気も…。
その民法についても分かりやすく解説してくれています。

  • 盗むのはダメ・借りた物は返す・他人を傷つけたらいけない、等を決めてあるのが民法
  • 人に迷惑をかける権利は認められない
  • 親には、子どもを育てる責任と義務がある
  • 生活に必要なことをしてもらえない子どもが、助けを求められる場所がある

他人と関わりながら子ども時代を過ごしていけば、自然と分かってくるルールばかり。
「こんなの悪いに決まってるじゃーん!」と、子どもも言ってくるかもしれません。
道徳の授業でも「これ分からないやついるわけないじゃん!」とか私も思ってたことありますから。
でもそれを敢えて法律の面から学ぶってとても大事なことですよね。

「子どもであっても悪いことは悪いと知っていて当たり前だ!子どもにも厳罰!」というのはやはり早まった考え方で、どこか他人事であったり、どんなにおおごとになるかしっかり想像できていない子もいたりします。
善悪の判断は、まだまだ子どもゆえに未熟。
子どもに全て委ねるのではなく、大人と子どもが一緒に話し合い考えていくべきですね。

日本国憲法

日本のすべての法律は、憲法で決められた手続きにしたがって作られ、憲法に反する法律を作ることはできません。
憲法は、法律を作る国会、法律を使う裁判所や行政(内閣)など、国民の代表者を縛るものなのです。

憲法についてはみんな義務教育で習うものなので大人も理解しているはず…。
だけれど、今一度、この本で見直したいものですね。

  • 憲法は、権力者が力を持ちすぎないために縛るもの
  • 誰もが幸せに生きる権利がある
  • 考え方や好きなもの等、みんな違っていて良いし自由である

学校で毎日生活していると、「みんなの動きや外見や思想が揃っていた方が、きれいで良い」という価値観に、違和を感じることがあるでしょう。
「みんな違っていていいし尊重されるべき」という寛容な価値観になれば、学校はもっと過ごしやすい場所になるはずです。

「おりとライオン」という絵本↓が、とんでもない良い絵本だったのでこちらもおすすめです。
森の動物達のおとぎ話なのに、主権や民主主義が学べちゃう激アツな絵本でした…。

関連記事 「おりとライオン」が人権教育と主権者教育に最適な絵本だった!

いじめ防止対策推進法

すべての子どもに悪い影響を与えるいじめは子どもだけの問題ではなく、いじめがあることに気づかない、または解決できない大人たちの問題でもあるのです。

著者が最も伝えたい項目。
そして、多くの親が最も知りたい項目。
この本のキモは「いじめ防止対策推進法」でしょう。

  • 全ての子どもは大事でかけがえのない存在である
  • いじめは絶対に許されない
  • いじめられている子は勿論、いじめている子や傍観者の一生も左右する
  • 学校・警察・教育委員会はいじめをなくすために努力しなければならない
  • いじめかどうか判断するのは被害者であり、加害者ではない

「いじめられる方にも原因がある」と言えてしまう大人は、残念ながらいるんです…。
(私の身内の教諭も、それを言っていたので距離をとるようになりました)

どんな子どもにも価値に優劣はない、
いじめられていい子などいない、
違っていることは劣っていることではない、
他人を傷つけるのは人権侵害である、

全ての法律が人権尊重にリンクしていることが、こども六法から学べるでしょう。
子ども達や保護者には勿論ですが、教諭も読むべきですね…。

メディアでよく見聞きする、この言葉。
「いじめ(パワハラ・セクハラ)のつもりはなかった。ふざけていただけだった。」
これにNOを突き付け、「被害者が嫌だと思ったらいじめであると法律で決められている!」と、こども六法は教えてくれています。

「いやといっても やめてくれない。なぜ やめないんだろう。きっと じぶんが おもしろいんだよ。いやがってるのに しらんぷりしてる。」
というセリフがあるのが、「いいタッチわるいタッチ」という性教育の絵本。
加害者にとっての楽しいイジリも「加害」だと教えてくれています。
併せて読むのも良いですね。

関連記事 大好評の性教育絵本「いいタッチわるいタッチ」

著者はどんな人?

画像引用元 山崎聡一郎Official Home Page

こども六法の著者は、山崎聡一郎さん。
写真家であり、俳優であり、歌手でもあり、教育研究者でもある、多彩な方。
小学校高学年の頃に骨折を負うほどのいじめを受けたにもかかわらず、中学校時代には逆に加害者側になってしまっていた、そんなご自身の状況にショックを受けたそう。
その経験からいじめ問題に取り組むために活動をされています。

  • 法律の知識で、子ども自身が身を守れるように
  • いじめ・児童虐待・性的搾取など子ども達は日々危険にさらされていることを知って
  • 見て見ぬふりの大人ではいけない
  • 困ったときに相談できる場所がある

これらは、著者がこども六法を通して訴えたいメッセージ。
自身のつらい経験から他人にもつらい思いをさせないように活動する人達は、優しいし強い。
こういう方々の本って、すごく響くし、後々役に立つことばかりですよ。

まとめ

関連記事 全ての子どもに届け!自己肯定感について考える優しい絵本

こども六法は、スゴイ!
本当に一家に一冊、全教諭にも一冊必要なレベルです。

  • 法律の知識が身を助ける!
  • 他人も自分も尊重されるべき尊い存在である
  • 他人を傷つける権利は誰にもない
  • 困ったら色んな機関に助けを求められる

法律の詳しい内容から、これらのことを子どもに伝えられる本です。
ペンは剣よりも強し、ですね。

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