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「とにかくさけんでにげるんだ」ーわるい人から身をまもる性教育絵本

 
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子どもを狙う凶悪事件を見るたびに、
「性教育や人権教育をしなきゃ…でもどうやって?」
と悩むことでしょう。

そんな時に、すごーーーーく頼りになるのが絵本!

  • 迷子になったらどうする?
  • 知らない人から「おいで」と言われたらどうする?
  • 顔見知りの人でも、嫌な気持ちになったらどうする?
  • 被害に遭う自分が悪いの?

これらを、優しく分かりやすい絵本で教えてくれるのです。
性教育の入門に、絶対間違いなしの絵本。
「とにかくさけんでにげるんだ」って、どんなの?

「とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本」

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むずかしいことですが、私たち親や保護者は、
誘拐や性被害からどうやって自分の身を守ればいいのか、
その方法を子どもたちに教えておく必要があります。
ふだん、大人のいいつけを守りなさい、人を信じなさいと
子どもたちにいっていることは、
悪意を持つ大人から利用されやすい状況を作っている
ことにもなるのです。
この本の目的は、
子どもたちに誘拐や性被害があることを知らせ、
いざというとき自分で判断し、
危険な状態から逃げる力をつけることです。

引用元 絵本「とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本」

これは、性教育・防犯の絵本として長年好評の絵本。
日本で出版されたのは1999年で、もう20年も経つのですが、
ベティー・ボガホールドさんによる原書は1985年にカナダで生まれました。
そんなに前からあったんですね!
カナダの授業の中で、子ども達に副読本として使われていたそうです。
カナダといえば「人権教育」に力を入れている国。
質の高い性教育絵本が昔からあるのも納得です。

デパートで迷子になったら、
公園で見知らぬ人に話しかけられたら、
そして性的にいやな接触をされたらどうすればいいのか、
私たち大人がいつも懸念しながら、うまく伝えられない内容が、
そこにはくわしく分かりやすく書かれていました。
こういう本がほしかったのだ、と、そのとき思ったものです。

原書を日本語訳した方は上記のように語っています。

性教育・人権教育・防犯教育を何からすればいいか分からないなら、
この絵本に知りたいことは全部詰まっているはず!
気になる内容は、大体このような感じになっています↓

どんな内容?

この絵本は、色んなシチュエーションで、
色んな子ども達が「こんな風に困ったことがあったから、こうしたよ!」
と語りかけてくれることで、様々なケースの対処法を知ることができます。

  • 迷子になったらどうする?
  • 知らない人から「おいで」と言われたらどうする?
  • 顔見知りの人でも、嫌な気持ちになったらどうする?
  • 被害に遭う自分が悪いの?

ひとつひとつのエピソードに対して、
具体的で分かりやすい「指示」を明文化してくれていますよ。

迷子になったらどうする?

デパートで迷子になってしまった「ぼく」のお話。

大きな声でちょっと泣いたけれど、
走り回ってお母さんを探すのは逆効果だと知っているし、
知らない人が「いっしょにさがしてあげるよ」と言っても、
「ぼくは、だれにもついていかないよ」と語ります。
しっかりしている~!!

その辺の通行人ではなく、店員さんに声をかけて、
「お母さんを探してください、メガネで、名前は田中です」
と適した人に助けを求めることができたのです。

迷子になったらどうする?というのは、
是非前もって話しておきたいことですよね。
あまり動き回らないことや、
通行人ではなく店員や係員、もしくは通行人なら子連れの人、
助けを求める相手についても具体的に話し合っておきましょう。

知らない人から「おいで」と言われたらどうする?

公園に行った「ぼく」の話。
親切そうにニコニコしている、知らない人が話しかけてきます。
「おかあさんから電話があったよ、おじさんの車ですぐに帰ろう」と。
しかし賢いぼくは、「ぼくのおかあさんはあそこにいるから呼ぶね!」と
すぐに大声で「おかあさーん」と叫びます。
するとおじさんは走って逃げていくのです。
ぼくのお母さんは本当はそこにはいなかったけれど、
「知らない人にはついていかない」ことを知っていたぼくは、
機転を利かせた嘘をつき、自分を守れたのです。

悪い人が悪そうな見た目とは限らない
という描写もかなり重要なポイントですね!

また、旅行先のホテルで泊まった「ぼく」の話も。
家族と少し離れて歩いていると、
知らない男性が「どうしたの」と声をかけてきます。
「ゲームコーナーを探してるの」と答えたぼく。
「すごいゲームがあるから見においで」と
男性は無理やり掴んできます。
そこでぼくは両親を大声で呼んで叫び、助かりますが…。
姉から「あんたってかしこいね」と言われたぼくは、こう言うのです。
「かしこくなんかない。最初からあんな人と話しちゃいけなかった」と。

知らない人から話しかけられて無視したとしても、
子どもは悪くない
と教えてくれるエピソードになっています。
ココ、大事!

また、子どもが無視することがあった場合、
「子どもが無視したとしてもどうか気を悪くしないで」
「ちゃんと防犯面を教わっている子なのだと理解して!」と
大人に向けてのメッセージも発信してくれています。

顔見知りの人でも、嫌な気持ちになったらどうする?

マンションに住む「わたし」の話。
1階の郵便受けに手紙を取りに行くのが日課ですが、
掃除屋のおじさんには挨拶もしないと決めています。
それは「何か変で、見てくる目つきも嫌」だから。
何となく嫌悪感があり、関わらないようにしていますが、
曲がり角でそのおじさんにぶつかって転んだ時に、
あちこちを触られ、必死に叫んで自宅へ逃げるのです。
「おかあさんに、いまのこと、なんていおう?」と
不安と戸惑いでいっぱいの心情がとてもリアル。
優しく話を聞いてくれた母親は
「あなたはわるくない」「誰も、体をそんな風に触っちゃいけない」
ということを教えてくれるのです。

これは、わたしだけのたいせつなからだで、
だれも、わたしに、いやなさわりかたをしちゃいけない。
だれもね!

セクハラやパワハラの加害者が、よく、
「ハラスメントのつもりはなかった」と弁解するのをみますが、
ココ、重要なポイントですよね。
判断するのは、やった側じゃないってこと!
やられた側が不快や恐怖を感じたらアウトってこと!

それから、子どもの行方不明のニュースを見る「わたし」の話も。
凶悪な事件の可能性もあるというニュースを見て、
「わたし」は父親に「なぜ?」と聞きます。
すると父親は「誘拐や暴行をはたらく悪い人がいる」と教えてくれます。
「そういう人は、こころの中が曲がっている」とも。

知らない人について行ってはいけないし、
話しかけられても答えなくていいし、
車に乗るのは絶対にしてはならないと、父親は教えてくれます。
知らない人でも、知っている人であっても、
1人の時に近づきすぎないことを親子で約束し合うのです。

被害に遭う自分が悪いの?

ゆかちゃんという親友がいる「わたし」の話。
親戚のおじさんに「嫌なゲーム」をさせられたゆかちゃん。
服を脱いでとっても嫌なことをさせられたと打ち明けます。
ゆかちゃんは「自分も悪かったから」と自分を責め、
親にも言えなかったのです。
「わたし」と一緒に、母親に打ち明けると、
母親はゆかちゃんを優しく抱きとめ、こういいます。

「もしだれかが、ふたりにいやなことをしたら、
いつでも、おかあさんやおとうさんに、おしえてね。
たとえそれが、かぞくやしんせきの人でもよ。
子どもにへんなゲームをするのは、わるい人なの。
ちかづいてはだめ」
「そしてふたりには『いやだ!』とか『やめてよ!』っていうけんりがあるの。(略)」

冒頭で引用して紹介しましたが、
普段から大人の言うことを聞きなさいと子どもに教えていると、
悪い大人からも逃げられないようになってしまいます。

日頃から、子どもの「いや!」を尊重していますか?

それは、いざという時に子どもが自分を守ることに繋がりますよ。

大人が知っておくべきポイント

子どもたちは、自分の親とはなんでも話し合いたいと思っています。
そして、ふつうには起きないような困った事態に直面したとき、
なるべく自然に親に相談したいと思っています。
この絵本を親子で読んで、性被害について、
またそれを未然に防ぐための知恵を話し合うことにより、
子どもは親の考えを共有していけるのです。

この絵本の巻末には、大人へ向けたコラムが掲載されています。
「おうちのかたへ」と呼びかけるのは、
原書の著者ベティー・ボガホールドさん。

性教育に関する話は、なかなか親子ではしづらいものですよね。
しかし、こういう話題を親と話し合える子どもこそ、
被害に遭いにくく、自分を守れる子どもであるといいます。
せっかくこんな便利な絵本があるのですから、
使わない手はないですよね!

コラムでは、

  • 子ども達に教えておくこと
  • 性被害のサイン
  • 性被害を受けてしまったら

という、大人が最も知りたい重要ポイントを教えてくれています!
私なりにまとめてご紹介しますね。

子ども達に教えておくこと

  1. つかまえられそう・触られそうになったら叫んで逃げること!
  2. 自分や親の名前・連絡先を、知らない人に教えない!
  3. 「プレゼントをあげる」と言われたらどうする?
  4. 助けを求める相手、逃げる場所はどこか
  5. 大人相手でも「いや」と拒否する権利があること
  6. 「誰にも言うな」と口止めされても、
    信頼できる大人や親にいつでも相談していい

性被害のサイン

下記にあげる兆候のうち、2つ以上見られたら、
「何か嫌なことがあったの?」と思い切って尋ねるべきだといいます。

  1. 今まで信頼していた人に対して、
    落ち着かない等の態度の変化があった時
  2. 知らないはずの性的な行動について話したり、
    急に性 器に関心を示しはじめた時
  3. 恥ずかしがる・不機嫌・怯え・泣く・執着など、
    情緒的に不安定な行動をみせた時
  4. 排泄・睡眠・食事等に大きな変化があった時

質問しても「何でもない」と答えることもありますが、
その時も咎めないようにしてください。

性被害を受けてしまったら

  1. 子どもの話を全面的に信じる
  2. 感情的になって子どもの心を乱さずに、冷静に!
  3. 「被害を受けたあなたは悪くない」「心配しなくていい」
    ということをはっきり言葉と態度で示す
  4. 専門家や専門機関を頼り、加害者の告発を!

著者はどんな人?

子どもへの暴力をテーマに防止教育を語っていくと、
「そんないやな時代になったんですね」と、
ため息まじりにいわれることも少なくありません。
けれど、それは単純に子どもへの暴力が急増した結果ではなく、
いままで固くふたをされ、ふれてはいけないとされてきたものが、
ここ数年の世界的な人権意識の高揚により、
被害を受けた側からの発言の機会が増えて
表面に出てきたからにすぎないと思います。

原書の著者は、ベティー・ボガホールドさん。
アメリカの教育家で、他にも本を出版されています。

その原書をもらい、日本語訳したのが安藤由紀さん。

大ヒットとなった性教育絵本「いいタッチわるいタッチ」の著者で、
今や、子どもの人権問題の専門家でもあります。
著書はどれも、子どもの人権について勉強させられるものばかり!
優しくて、でも確実に必要な知識を教えてくれる人権絵本は、
安藤由紀さんの著書なら間違いナシですよ。

関連記事 「いいタッチわるいタッチ」ってどんな絵本??

まとめ

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関連記事 ジェンダー教育の絵本おすすめリスト!自由と寛容を学ぼ!

話しづらかったり、何から教えていいか分からなかったりします。
性教育の話は難しいかもしれません。
でも、「とにかくさけんでにげるんだ」の絵本があれば、
初めての性教育でも、何かがつかめるはずです!

  • 迷子になったらどうする?
  • 知らない人から「おいで」と言われたらどうする?
  • 顔見知りの人でも、嫌な気持ちになったらどうする?
  • 被害に遭う自分が悪いの?

絵本を読んで、お子様と話し合ってみませんか?

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