絵本「ワクワクドキドキ性教育」で子どもの人権教育始めよう!
「子どもが将来、変な犯罪に遭わないためにはどうしたら…?」
「自分で自分の体を心を守るためには何をすれば?」
「加害者にならない、優しい子に育ってもらうにはどうすればいい?」
「性教育って、家庭では何ができるんだろう?」
と不安に感じていませんか?
女児をもつ家族も、男児をもつ家族も、先生達も、みんな必読!
分かりやすい性教育の絵本「ドキドキワクワク性教育シリーズ」!
大事なキーポイントは
- 人体の基礎知識
- 人を尊重する倫理・人権教育
- 自分を他人と比べずに、尊重すること!
正しい知識にふれ、お子さんと一緒に読んで話し合ってみましょう!
下記クリックで好きな項目へ移動!
絵本「ワクワクドキドキ性教育」シリーズとは
赤ちゃんはどこからくるのだろう…
ということは、だれでも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
この本は、いのちのはじまりの「なぜ?」と、
いま生きていることのすばらしさを見つける、
大人から子どもへのメッセージです。
引用元 絵本「赤ちゃんはどこからくるの?」
性教育が遅れていると言われる日本ですが、
さて何から始めよう??と普通の大人は戸惑うことでしょう。
だって、大人の自分達も、性教育をきちんと受けてこなかったから!
多くの大人がイメージする性教育といえば
「妊娠に至る行為」や避妊方法のことかもしれません。
でも、始めるのって、そこからでいいの?
性教育と人体への正しい理解のためには、
専門家の話を聞くべきでしょう。
そこで、絵本で性教育を分かりやすく教えてくれているのが
「ワクワクドキドキ性教育~もっと自分を好きになる」シリーズ。
- 「大切なからだ・こころ」
- 「赤ちゃんはどこからくるの?」
- 「女の子が大人になるとき」
- 「男の子が大人になるとき」
- 「セクシュアルマイノリティってなに?」
これを読むだけで、性教育ができるのです。
どの絵本も、著者は医師や保健体育教諭といった専門家!
俗に溢れるコンテンツで間違った変な知識を仕入れ、誰かを傷つけないために、
ちゃんと専門家の医学的・科学的・倫理的に正しい絵本で学びましょう。
年長~小学校低学年くらいでも十分読めるように書かれています!
人体の解説をするためのイラストは勿論ありますが、
グロテスクな写真は一切ありませんし、
どの絵本も「妊娠に至るための行為」の描写はないので、安心して読めますよ。
サブタイトル「もっと自分を好きになる」とあるように、
「外見にとらわれないで心を磨いて、自分を大切にして」
という一貫したメッセージを感じます。
思春期に他人と比べて劣等感を抱きがちな子ども達へ、勇気を与えてくれますよ。
「大切なからだ・こころ」
ワクワクドキドキ性教育シリーズをまず読むなら、これ!
「大切なからだ・こころ」です。
大人に近づくとからだはどんなふうに変わるの?
こころも変わっていくの?
疑問に思ったり、不安になったりしながら、
みんな自分のからだやこころと向き合っていくのです。
この本は思春期が始まる前の子どもたちに伝えたいメッセージです。
引用元 絵本「大切なからだ・こころ」
性教育でまず初めに伝えるべきは、
「誰の体も心も、その人の大事なものである」ことを知ること。
「自分は愛されていて大切な存在である」と認識することで、
人は他人のことも尊重できるように成長していく…
と著者は絵本の中で述べています。
この絵本の内容は、以下の通り。
- 体の成長と変化、男女の違い
- 体の器官とプライベートゾーン
- 自分と相手の心身を大切に
- 男らしさ女らしさにとらわれないで
画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト
著者は、村瀬幸浩さん。
長年、保健体育教諭として活躍された方で、
現在は大学講師や、日本思春期学会名誉会員をされています。
思春期の性やジェンダーについて講演されている専門家ですよ!
お友だちの見た目をからかったりする子は幼児でもいますので、
年長児くらいから読んでみてもいいですね。
→「大切なからだ・こころ」の内容をもう少し知りたい方はこちら!
「赤ちゃんはどこからくるの?」
「大切なからだ・こころ」で、
人の体と心の基本的事項を学んだら次に読みたいのは、
「赤ちゃんはどこからくるの?」ですね。
勿論、この順番通りじゃなくていいんですよ。
出産は、お母さんだけががんばるのではなく、
お母さんと赤ちゃんが、力をあわせてがんばるのです。
引用元 絵本「赤ちゃんはどこからくるの?」
内容はこんな感じ!
- いのちの始まりとせいしとらんし
- お腹の中の赤ちゃんの成長
- 分娩について
- 新生児の体と、乳幼児の成長
画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト
「大切なからだ・こころ」で、人体や臓器について触れていますので、
せいしとらんしが作られることも無理なく理解できるでしょう。
その細胞によって新たな命の細胞がうまれることや、
赤ちゃんの育っていく過程や出産の様子が絵本に描かれています。
この絵本の著者は平原史樹さん。
大学病院の産婦人科学教授であり、遺伝子診療部長であり、
国際先天異常モニタリングセンター長もされています。
平原さんがいる病院は、日本でも珍しい
「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)」に認定された病院。
産婦人科学のプロフェッショナルですね。
出産は母子ともに大変なんだよ、と学ぶことは、
「自分は色々な人達の関わりがあって産まれ、愛されている」
「それは友だちにも言えること」
と認識し、自分や他人を尊重するきっかけになるでしょう。
ただ、先生が子ども達に読む場合は、被虐待児がいることも想定し、
「だからみんな親に感謝するべきだ」と持っていかないようにしたいですね。
「感謝するかどうか」は、子どもそれぞれに任せましょう。
→「赤ちゃんはどこからくるの?」の内容をもう少し知りたい方はこちら!
「女の子が大人になるとき」
この絵本は、女の子の体や心の成長に寄り添ってくれる絵本。
「女の子が大人になるとき」
雑誌やテレビには、
プロポーションのばつぐんなきれいな女の子がいっぱい。
でもね、
女の子のからだはお人形とはちがうんだ。
引用元 絵本「女の子が大人になるとき」
この引用文だけで、「この著者は信頼できる!」って思いませんか?
主に書かれている内容は、こちら!
- 大人になる際の体の変化
- 月経の基礎知識と上手な付き合い方
- 自分の心身と個性を尊重すること
画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト
女の子や、その親は勿論ですが、
男の子も、男の子の親も、無関係と思わずに読むのがいいですね。
異性のことだからといって、分からないままにしておくのは危険!
女性の妊娠出産のリスクを甘く見たり、モラハラ発言をしたり、
「痛めつけても女性は喜ぶものである」と恐ろしい誤解をしたり…
科学的・倫理的にまともな知識がないから、そういうヤバイ人間が増えてしまうんです。
著者は早乙女智子さん。
産婦人科産科副科長や、大学院医学研究科客員研究員、
日本性科学会認定の性のセラピストの方です。
専門分野は、リプロダクティブ・ヘルス・ライツ。
「妊娠・出産・育児計画は、自分で自由に決める権利がある」とする考え方を、
リプロダクティブ(生殖の)ヘルス&ライツと呼ぶのです。
日本だと妊娠出産をとやかく言われることが多いですから、
この考えはもっともっと広まってほしいものですね。
「他人と比べすぎて落ち込まないで!自分を大事にして!」
そんな著者の思いは、多くの女の子を勇気づけてくれるはず!
→「女の子が大人になるとき」の内容をもう少し知りたい方はこちら!
「男の子が大人になるとき」
こちらは、男の子の体や心の変化に寄り添ってくれる絵本。
「男の子が大人になるとき」
思春期は子どもが大人へと成長していく大事な時期です。
(略)
体は一見大人になっている人の中にも、
思春期ときちんと向き合わなかったため、
こころが十分成長しきっていない人たちが増えています。
(略)
本書は思春期の悩みを解消することを目的にするのではなく、
思春期は、一人ひとりが違う存在であり、
悩みを共有する中でお互いが成長する時期であること
を実感してもらえることを最大の狙いとしています。
引用元 絵本「男の子が大人になるとき」
この著者の言葉にハッと気づかされます。
大人はついつい、理想的なふるまいを子どもに促してしまいがち。
しかし、思春期のために必要なのは、悩みの解消ではなく、
自分と向き合い受け入れていこうと伝えることなんですね。
絵本の主な内容はこちら!
- 大人になる際の体の変化
- 女の子の月経について
- 自分の下半身との付き合い方
- 自分や他人の心身と個性を尊重すること
画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト
思春期の体の心の変化、戸惑いについて書かれているのは勿論、
異性の月経についても理解し労わろうと書かれています。
これはとても重要ですね。
「女の子が大人になるとき」の内容と比較すると、
自分の欲との向き合い方や下半身についての話が多く書かれています。
「本能だから女子に迷惑かけても仕方ない!」というような描写は一切なく、
相手への思いやりは必須であると強調されています。
男子の友だちと下半身の大きさを比べあって、
からかったり見せびらかしたりするのも違うよ、とも。
とても安心・信頼できる内容の絵本ですね。
著者は岩室紳也さん。
病院の泌尿器科の医師、保健所の公衆衛生医、
ヘルスプロモーション推進センター代表もされています。
日本泌尿器科学会指導医、日本思春期学会常務理事、日本性感染症学会代議員で、
思春期の性について・エイズ等感染症予防についての啓発活動も行っています。
→「男の子が大人になるとき」の内容をもう少し知りたい方はこちら!
「セクシュアルマイノリティってなに?」
こちらは、思春期の性と、性的少数者のことを学べる絵本。
ドキドキワクワク性教育シリーズで人体の基本を学んだら、
是非、「性の多様性」についてもセットで知っていきたいですね。
人のこころは「見た目」からはわからない。
こころの性も「見た目」だけではわからないものなんだ。
引用元 絵本「セクシュアルマイノリティってなに?」
この絵本の内容はこのようになっています!
- 自分とは何か
- 心の性とは何か
- 好きになる性とは何か
- LGBT・セクシュアリティとは何か
- 他人事に思わないで!
画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト
今までの常識にとらわれていると、ついつい大人は、
体の性別で、心も恋愛対象も趣向まで決めつけてしまいがち。
でも、本当は人は見た目も中身も十人十色なんですよね。
他人と比べて劣っているとか違うとか遅いとかで、
自己肯定感がガリガリ削られてしまう思春期。
「人はみんな違うし、自分をもっと尊重して!」と
全ての子ども達に伝えるくらいでないといけません。
著者は日高庸晴さん。
宝塚大学看護学部教授で、日本思春期学会理事の方です。
文科省の性マイノリティに関する教職員向け資料の作成協力など、
マイノリティと人権に関する啓発活動をされています。
→「セクシュアルマイノリティってなに?」をもう少し詳しく知りたい方はこちら!
まとめ
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現代、性教育は多くの教諭や親が手探りで悩んでいます。
こういう時こそ、専門家が書いた絵本を読み、
プロの知見を有難くお借りし、親子で一緒に考えましょう。
- 性教育に必要なのは、
正しい人体の科学的知識と、倫理観! - 自分が大切にされ愛されていることを知ることで、
他人にも思いやりを持てるようになる - 女の子の月経や妊娠のことを知り、
妊婦への優しさや命の尊さを持つこと - 思春期は悩みを解消するのではなく、
自分の悩みと向き合い受け入れる時期 - 体のつくりや外見を、他人と比べないで!
自分の内面を磨いて!
「他人と比べなくていい、自分の良さを見つけて磨いて!」
というところは、
この性教育シリーズの重要ポイントだと感じられます。
全ての子どもにこれを伝えることができれば、
自己肯定感が高く、安心安定した穏やかな社会になるでしょう。