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「おりとライオン」は人権と憲法がよくわかる「けんぽう絵本」!

2019/02/26
 
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じんけん教育が大事…
憲法のことをもっと知らなきゃ…
「しゅけんしゃ教育」ってなに?

うーん、それは分かる気がするけど、何から始めたらいい?
大人である自分も、よく分かっていない気がする…。
子どもに分かるように教えるには、どうしたらいいんだろう?

そんな時に、便利で役立つのが絵本なんです!

幼稚園の年長児くらいでも読める!

気軽に、気楽に、読んでみませんか?

「えっ、これ超大事じゃん!何で今まで知らないままでいたんだろう!」と驚くことになるかも?!

けんぽう絵本「おりとライオン」

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この「おりとライオン」は、動物達が出てくる森のおとぎ話なのですが、決してゆるふわなお話ではありません。

作中に出てくる「檻」や「ライオン」や「木」は、意味が込められた比喩になっているんです。
話の流れから、「憲法とは一体、何なのか」が分かるようになります。

本が好きで、集中して読める子ならば、幼稚園児くらいからでも読めるでしょう。
しっかりと理解できるのは、もっと後になりますが。
社会科の一環として、小学生や中学生にももってこいの絵本です!

この話のつくりが、なかなか面白い!

どんなストーリーなの?

この絵本は、森の動物達が登場する物語。

ある一本の木を気に入った動物達は、みんなで同じ木の上に家を作って住み始めます。
木の上で生活する動物達が増えて、各々好きなように暮らすと、当然トラブルが起きるようになる訳で…。

個性の異なる私たちが好き勝手をすると、人間らしく生きていけない人が出てきます。そこでルール(法律)が必要です。

そこで、動物達は、森で一番強そうな「ライオン」に、リーダーを任せます。
ライオンに森のきまりを作ってもらったり、秩序を守ってもらったり、仕切ってもらったりしました。

しかし…?

一番強いリーダーになり、権力を持ったライオンは、「自分は偉い」と勘違いして傲慢になっていきます。

勝手に決まりを作る
動物達の家の色を勝手に決めてしまう
自分に食べ物を貢ぐようにきめる
「おれのおかげで暮らせているんだ」と言う
自分より大きくて強そうな動物は追い出す
ライオンの悪口を言ったら牢屋に入れる
従わない者には罰や暴力を与える

「こんなのは怖いし、おかしい!」と気付いた動物達。

そこで全員で力を合わせて、ライオンを「檻」に入れます。

力を持ったライオンが、「してはいけないこと」「しなければならないこと」の決まりを、動物達で決めました。

その後、ライオンは「けんぽう」を守ってリーダーの仕事をすることになり、森の木には動物達の好きな色で家が作られ、自分らしく幸せに暮らすのでした…。

というストーリーです。

作中のキャラクター達に込められた意味とは?

動物達が集まって住む木は、「国」
動物達は勿論、「国民」
ライオンは「国のリーダー」
檻が、「憲法」

という意味が込められています。

なかなか、ピンとこないかもしれません。

ライオンは「国家権力」のことです。みんなを従わせる強い力(権力)で、ルールを作るなどをする(政治)仕切り役です。
(略)
国家権力が法律を作り、違反者に制裁を加えたり、私たちにさまざまなサービスを行ったりします。国家権力は、「みんなのため」に使われれば、みんなを幸せにすることができます。
(略)
権力者は、権力を「みんなのため」ではなく「自分のため」に使ってしまいがちです(権力の濫用)。

ライオンは、国の権力を持って、色んなことをできるようになります。
でも、この絵本のように、暴走してしまうととても危険です。
それほど、大きな力を持つリーダーになっているのですから。

そのリーダーが勝手に、自分の都合のいいようにしないように、見張ったり力を制限したりするのが、檻であり「憲法」なのです。
権力者のストッパーという感じでしょうか。

この絵本で語られる「憲法とは?」

作中ではひらがなで易しく、あとがきでは漢字も交えてより詳しく、憲法の中身を解説してくれています。

今更聞けない大人も、読んだら納得できることでしょう。

ライオンにできること
ライオンは、”しきりやく”として みんなが あんしんして くらせるように、ルールを つくることが できる。41条

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ライオンがしなければいけないこと
ライオンは、おかねが なくても だれもが にんげんらしく くらせるようにしなければならない。25条
ライオンは、みんなが きょういくを うけられるように しなければならない。26条

 

ライオンがしてはいけないこと
なにが しあわせかは ひとりひとり ちがうから、ライオンは わたしたちの しあわせについて、とやかく いっては いけない。13条
(略)
ライオンは、みんなが いいたいことを いうのを じゃましては いけない。21条
ライオンは、じぶんと ちがうかんがえのひとに ほえかかっては いけない。19条
ライオンは、わたしたちが どこに すんでも、どんな しごとについても、とやかく いっては いけない。22条
ライオンは、きにいらない がくもん だからといって、それを まなぶひとに ほえかかっては いけない。23条
ライオンは、だれと だれが けっこんしようが、とやかく いっては いけない。24条
(略)
ライオンは、せんそうをしては いけない。9条

一番の「肝」は、ここではないでしょうか。

憲法は、社会契約の契約書であり、国家権力(それを担う政治家、公務員)が守らなければならないルールです。いわば、「ライオンを入れる檻」です。

 

契約書=檻を作るのは私たち。これが「国民主権」です。

「政治なんて別に興味ないし…」という若者が多い…と昔から言われていますが、それはただの「若者批判」ではありませんか?

子連れで選挙に行ったり、普段からニュースを読んだり見たりして、子どもの周りの大人も関心を寄せることが必要です。
周りの大人の態度次第で、政治の大切さ、政治が自分たちの生活に直結することを、子ども達は自然と理解できるはずです。

政治だけでなく、「人任せにしない」「自分から考えて動く」「人生の主役は自分」という意識を、子どもの頃から持っていけるようにしていきましょう。

著者はどんな人?

著者は、楾大樹(はんどう たいき)さん。

この絵本を読んで納得、弁護士をされている方なのですね。

2013年から憲法の啓蒙活動をされていて、檻とライオンを用いた著書は他にもあります。

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あとがきには、「大人も子どもも、憲法や政治にもっと関心を持ってほしい」という、楾さんの想いがつづられています。

憲法は、私たち一人ひとりが人間らしく生きていけるようにするためのシステムです。
国民主権や民主主義といったシステムが機能するには、主権者である私たち一人ひとりが、政治に関心を持ち、知るべきことを知り、自分の頭で考え、行動する(投票や表現活動など)ことが必要です。
誰もがそんな主権者になれるように、憲法は、子どもたちに「教育を受ける権利」を保障しています(26条)。
それに応えなければならないのが、国であり、親です。
しかし、現実には、憲法の初歩的な理解を教え、一人前の主権者を育成する教育は不十分ではないでしょうか。
主権者教育や法教育の教材として、本書をご活用ください。

民主主義や主権者意識については、レッジョエミリアも大事にされていますね。

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まとめ

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「おりとライオン」は、人権と憲法について、分かりやすく書いてくれている絵本!
年長児~小学生や、大人にもおすすめです!

・みんなが自由に暮らしていくためのきまりと仕切り役が必要
・仕切り役が自分勝手にしないようにするのが憲法
・みんな、自分らしく幸せに生きていい!
・リーダーを選んだり、決まりを作ったりするのは、みんなである
・自分達で、暮らしを作っていくのが、民主主義で国民主権

少し難しく感じるような言葉が出てきますが、ポップな動物達のストーリーでとっても分かりやすく、読みやすいです。

お子様、クラスの園児や児童達に
「自分で考えて、生きていける、強い子になってほしい」
と願っている大人のあなた、是非この絵本で「主権者教育」しませんか?

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