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「そのこ」は児童労働の絵本!子どもが働く問題点がよく分かる

 
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現在、絵本のジャンルは非常に多岐に渡っていて、子どもだけでなく大人も勉強になる絵本もたくさんあります。

・社会問題について知りたい
・海外について興味がある
・世界中の子ども達を支援する仕事に就きたい
・子どもの読書感想文の題材になりそうな、すぐ読める絵本を探している
・大人向けの絵本が読みたい

それなら、「児童労働」がテーマの「そのこ」がおすすめです。

絵本「そのこ」

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遊ぶ、学ぶ、笑う。
そんなあたりまえを世界の子どもたちに。

世界には学校に通うことができず、危険な仕事をしている子どもが2億1500万人います。
しかも、これはわたしたちの暮らしを無関係ではありません。
普段食べたり使ったりしているモノ、例えばチョコレートや洋服の原料となるカカオやコットンが、過酷な児童労働によって作られている現実があるからです。

引用元 特定非営利活動法人ACE(エース) 公式サイト

豊かになったように見える現代の世の中でも、今の時代には信じられないような問題が多数あります。
その中のひとつが「児童労働」。

子どもらしく遊び楽しく幸せに生きることができず、労働のために日々を送っている子どもがいるのです。

この絵本「そのこ」は、子どもが働かされることの問題点を描いています。
児童労働という社会問題がテーマとはいえ、難しい言葉を使っていません。
子どもにも、「今更聞けないけど知りたい」という大人にも大変分かりやすい内容となっています。

どんな内容?

チョコレートのもとになるカカオ豆。
その多くは日本から遠いアフリカで作られています。
西アフリカにあるガーナは、赤道近くの暑い国。
そこには学校に通うことができず、朝から晩まで働きつづける子どもたちがいるのです。

引用元 絵本「そのこ」

この絵本の主人公は、ある一人の子ども。
学校で教育を受け、友だちと遊び、ご飯を食べ、布団で眠る…そんな自分の毎日の中で、ふと、遠くの知らない「そのこ」について思いを馳せるのです。

そのこはとおくにいる
そのこはぼくのともだちじゃない
でもぼくはしってる
ぼくがともだちとあそんでいるとき そのこがひとりではたらいているのを
ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき
そのこはしゃがんでじめんをみつめている

 

ぼくはこどもだからはたらかなくていい
おかねはおとながかせいでくれる
そのおかねでぼくはげーむをかう

そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる
そのおかねでおとなはたべものをかう

引用元 絵本「そのこ」


詳しい情景描写や、多くの言葉を用いて書かれていません。
作者が谷川俊太郎さんだけに、詩的でとても簡潔な文章の集まりだけれど、深く考えさせられる内容です。
その言葉の行間を埋めたり引き立てたりするような、力強いイラストも印象的。
言葉が一切なく絵だけのページもあり、絵から読み取れて色々な感情が呼び起こされます。
暑い中で必死に働くしんどさが、じわじわと伝わってきます。

「ぼく」が大人のお金でゲームを買ってもらっているのに対し、「そのこ」は頑張って稼いでも自分のものにならずに食べ物に消えるという対比。
子どもにも分かりやすいシンプルな表現で酷な現実を訴えています。

つらいことでも、目を背けず伝えていかなければならないことはたくさんあります。

2019年春に話題になった東京大学入学式、上野千鶴子さんの祝辞がありますね。
「努力して勝ち上がってきたと思っているものは、実は自分の努力だけではない。
周りのサポートがあって才能の花は開く。
しかし、生まれもった環境で努力のスタートラインにすら立てない人がいる。」
あの祝辞で上野さんが伝えたかったことはこうなんですね。

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あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

引用元 東京大学公式サイト「平成31年度東京大学学部入学式 祝辞」

「そのこ」のような社会問題をテーマにした絵本の役割とは…?
多くの子どもや大人に問題を知ってもらい、たくさんの人がみんなの幸せのために動けるようにすることなのでしょう。

本来ならば、たくさん遊び、好きなことを見つけ、学べるはずの子ども時代。
だけれど、貧困や紛争によってそれができず、知識もスキルも得られないまま大人になってしまう。
自分で考えて選ぶことができず、搾取されたままの生活を送ってしまう。
児童労働は、当たり前の子どもの権利が大きく侵害されているから問題なのです。

著者はどんな人?

谷川俊太郎さんとは

谷川俊太郎さんとは、絵本作家としても有名ですが、詩人としても、翻訳家としても活躍されています。
代表作はPEANUTS・SNOOPYを思い浮かべる方も多いでしょう。
シュールでチャーリーブラウンのらしさをよく表現された日本語訳をされています。

しかし、もっともっと、日本のほとんどの子ども達が知る作品があります。

それは、レオ・レオニーの名著「スイミー」!

優しくて、分かりやすい言葉で、谷川さんの絵本ってとても安心感があるんですよね。
子ども相手だからといい加減な言葉で誤魔化すことはせず、子どもの人権を尊重して言葉選びをされているのだろうなぁというのがよく伝わってきます。

また、やなせたかしさんもかこさとしさんも、谷川さんも、戦争の影響を大きく受けたであろう絵本作家の方々って、優しい言葉なのに強く響く力を持っているんですよね。
不思議な魅力です。

この絵本では、インドのコットン畑で働く女の子の生活を伝えています。

ACEとは

ACE(エース)とは、「あたりまえを世界の子どもに」というキャッチコピーで、世界の子どもを児童労働から守るために活動されている、国際協力NGO(特定非営利活動法人)の団体です。
谷川俊太郎さんは、このACEのマンスリーサポーターをされています。

児童労働は国際的に法律で禁じられているにもかかわらず、世界の各地にまだまだ存在しています。
それは発展途上国でなくても、です。
この団体は、主に発展途上国で支援活動を行いながら、児童労働問題を日本にも知らせていき、問題解決に向けて行動しようと呼びかけています。

ACE(エース)は、「子ども、若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界をつくるために、子ども、若者の権利を奪う社会課題を解決する」ことをパーパス(団体の存在意義)に掲げ活動している日本生まれのNGOです。インドのコットン生産地、ガーナのカカオ生産地で、子どもの教育や貧困家庭の自立支援を行うほか、企業との協働、消費者への啓発活動、国際社会や政府への政策提言を行っています。日本の児童労働に関する調査も進めています。

参考 特定非営利活動法人ACE 公式サイト

まとめ

関連記事 谷川俊太郎さんの人権絵本ならこれもおすすめ!

短い文章と絵で分かりやすい絵本は、真面目な話題や社会問題の勉強にもとてもおすすめです。

・「そのこ」は児童労働がテーマの絵本
・遊んだり学んだりは子どもの当然の権利
・児童労働は、子どもが自分で選択して生活する力を奪うので問題である
・チョコや綿など、生活の色々なものが児童労働によって成り立っている
・自分に無関係と思わずに向き合い、世界や日本について知っている必要がある
・見えないところで困っている人が大勢いて、自分は何ができるか考えていくべきである

「途上国の子は食べられない/勉強できないのだから、日本にいるあなたはちゃんとやりなさい!」
と、叱りつける時の、大人にとって都合のいい口実に使わないようにしましょうね。

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