子どもに教えたい「お金の知恵」「一生お金に困らない子」に育つ47のルール
家計が苦しい…
日本は貧困が問題になっている…
自分の子どもは、お金で苦労する人間になってほしくない!
そんな大人が読むのにピッタリの本があります。
子どもに教えたい「お金の知恵」「一生お金に困らない子」に育つ47のルール
子どもに教えたい「お金の知恵」「一生お金に困らない子」に育つ47のルール
日本人は、小さいころから、お金について誰に教わることもなく育ちます。
そして残念ながら、お金と幸せについて教えてくれる場所は、現時点ではあまりないようです。
子どもにどこまで話すのかはセンシティブな問題だと思いますが、往々にして言えるのは、家庭でオープンにお金について話し合う環境で育った子どもほど、お金と等身大でつきあえる人に育つということです。
反対に、お金のことをまったく話し合わないで育った子どもほど、お金に混乱し、結局はお金に翻弄されて生きることになってしまう傾向があります。
私自身も、子どもの頃は、「お金の話は汚い」と思っていました。
それは多分、ニュースで政治家のおっさん達がお金でもめている様子を、子どもの頃から見ていたからだと思います。
お金は汚いと同時に、スーツの大人達はつまらなそうとか、政治家は腐っているとか、そういう偏見(あながち間違っていないか?)を持つようになっていました。
恐らく、日本の大多数を占める一般市民は、子どもの頃のこういった経験ゆえに、大人になると「お金がない!」という焦燥感にかられてがんじがらめの仕事生活になってしまうのではないでしょうか…。
お金は決して汚いものなんかじゃないんです。
汚いと決めつけてしまう世の中は不健全。
それに、お金を求めることが汚いという考えがあるから、好きな仕事をするのはお金なんか得られなくてもいいだろ!というボランティア強要の思考になってしまいます。
今までお金について真剣に考えてこなかった大人
それから、これからどうやってお金について子どもと考えたらよいのか知りたい人
そういう人は、お金の入門書として読んでみるといいでしょう。
低賃金の代表格になってしまった保育士や介護士や…
ブラック労働に苦しんでいる人達は読んで、お金についてちゃんと知識を得る必要があります。
「保育士は誰にでもできる」発言の某エモンさんが言っていた「市場原理」についても、この本を読めば理解できるはずです。
あれは決して馬鹿にしているのではないのですから!
子どもと最初に語り合いたい「お金の疑問」
この本では、まず、子どもとお金についての基本を話し合おうと述べられています。
お金の疑問とは
- お金とは何か?
- どうしてお金が欲しくなるのか?
- お金でできることとできないことは何か?
ということだそうです。
確かに、ただ漠然と「お金がない!」「お金が欲しい!」と言っている日本人は多いですよね。
これから先の人生で、うーーーんと多くのお金が必要だと感じているからなのでしょうが、多分、いくら貯金していても不安は尽きないでしょう。
小学生くらいになると、自分でお菓子を選びたくなるし、ゲームの中でもお金が出てきて、武器を強化したりアイテムを買って強くしたり…
ということを通して、何となくお金がいっぱいあった方が便利だなーと感じるようになります。
だから子どもでも、「お金が欲しい」っていう子が現れてくるのですが、悪いことではないですよね。
お金を使いこなすマスターは、自分の欲しいものを明確にして、それを手に入れるためには、どれくらいのお金が必要になるのかを知っている、とも書かれています。
これを考える習慣をつけていくのも、子どもの頃から必要です。
具体的にできることとは
この本は、入門書といった感じなので、子どもにこうやって話しましょう!みたいなノウハウは書かれていません。
具体的と言えるのはこの部分だと思います。
【3歳~7歳】
お金の数え方を教えたり、欲しいものを買うために、貯金箱を使って必要なお金を貯める方法、物を得たときの喜びなどを教えることができます。
【8歳~12歳】
「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを教えたり、物の選び方をアドバイスしたりするとよいでしょう。
お小遣い帳を使い始めるのにもよいころです。
お金の流れを目に見える形で把握させることで、お金を計画的に使うことの大切さを教えてあげられます。
13歳~17歳
お子さんの消費傾向やお金の使い方にも、慎重派、浪費家タイプなどのパターンが見えてくるようになるはずです。
(中略)パターンを見極め、自分が望む生き方(お金の使い方)を再選択させてあげることです。
また、とても重要なことが書かれています。
それは、「子ども最優先はNG!?」ということです。
子どもをないがしろにしろ、という意味ではありません。
「子どもがいるから無理」といって、子どもを理由に親がやりたいことを諦めるのはだめ。
「お前を食わせるために、ぺこぺこ頭を下げて働いて稼いできてやっているんだから!」と仕事に嫌なイメージを与えるのがいけないのです。
「近頃の子どもは夢がない!」と批判する大人がよくいますよね。
それは、大人が嫌々働いているのを見ているからですよ。
自分の姿を顧みてみましょう。
身近な大人が、好きなことを仕事にして活き活きしていれば、子どもも「好きなことを仕事にして、楽しくお金を稼ぐ」というのがイメージしやすくなります。
この本で書かれていることは?
- 大人が自分の夢を話そう
- その次は子どもの夢をじっくり聞こう
- 子どもを信頼し応援しよう
意外とこれ、できていない家庭は多いものです。
自分のやりたいことと、家族の意向は関係ないのです。
幼児でも楽しくお金の勉強!
「幼児はまだ無理かな…」と思っていませんか?
でも、すごーーーーーーーーく楽しんでお金の勉強ができる方法があるんです!
それは簡単。
「お店屋さんごっこ」!
たとえ偽物のお金であっても、足りなければ買うのを我慢したり、買いたいもののためにやりくりして考えるようになります。
また、お店やさんの働く側の役割もしてみると、自然に「ありがとうございます!」という言葉が出てくるんですよね。
楽しくお金を稼ぐ、第一歩になります。
お家のおままごとセット等で小規模にやってみてもいいし、児童館にはおままごとスペースがあるので友だちと遊んでもいいですね。
エプロンと三角巾だけでも、身に着けてみると気分が乗るようです。
お金と密接に関係しているのが、子どもの将来の夢。
何をして稼いでいくのか、考える基本になります。
そのためにはまず、普段のお買い物で大人が店員に「ありがとう」と伝えるのもとても大事。
お金を稼ぐというのは、誰かのニーズに応えて働き、感謝をされることから始まりますから。
まとめ
この本で書かれていることは、シンプル!
- 大人が自分の夢を話そう
- その次は子どもの夢をじっくり聞こう
- 子どもを信頼し応援しよう
- 幼児期は、お金の数え方や貯金箱に貯金をしてみることから!
- 小学生からは、お小遣い帳を使い、「ほしいもの」と「必要なもの」を分けて考える練習を!
- 中高生になったら、倹約家や浪費家かタイプを見極め、どのように生きたいか話し合うこと!
人生に絶対必要な「金融教育」は、まず家庭でのお小遣いから始めましょう!