絵本の読み聞かせ、効果は本物!?あの川島教授も太鼓判だった!

絵本の読み聞かせが大事?
コミュニケーション?
語彙力あがりそう?
何となく良さそうとかいうのは分かるけれど…
ゆるふわーーーー!
はっきりと、「良さげな効果」って、出てるの!?
それをしっかり表してくださった教授がいるのです。
それは、数年前大ヒットを読んだゲーム「脳を鍛える大人のDSトレーニング」略して「脳トレ」の監修で一躍有名人になった、川島隆太教授(東北大学)です。
子育て中のあなた!
今すぐ子どもと絵本が読みたくなる?!
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絵本の読み聞かせの効果とは?
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保育士や幼稚園教諭の間でも、何となぁ~く、ふわぁーっとした認識のまま止まっている場合も多いです。
「絵本の読み聞かせをすれば、子どもの言葉にいい…たぶん…」
でも、その曖昧な「何か良さそう、イイネ♪」ではなく、きちんと研究の結果が出されました。
「忙しい毎日の生活の中に、多少無理してでも読み聞かせの時間を作ることで、かえって子育てがラクになります」と断言するのは、人気ゲームシリーズ「脳トレ」の監修で有名な東北大学・川島隆太教授だ。
逆に、いま流行りのスマホやテレビに子守をさせていると、時間的にはラクになったように思える代わりに、読み聞かせをする子育てに比べて親子関係が希薄になり、子育てストレスも増えるという。今回、同教授の脳科学研究グループと山形県長井市との共同研究で、約40組の幼児とその家族を対象に読み聞かせ調査を行った。
8週間にわたる読み聞かせ活動をはじめる前と後では、親と子にどのような変化が起こったのか。
参考・引用 東洋経済ONLINE「『本の読み聞かせ』が親子共に効果絶大な根拠」
これからは、自信を持って絵本の読み聞かせをしてくださいね。
「絵本の読み聞かせ」のメリットとは!
・子どもの言葉が増える
・子どもの問題行動が減る
・家族のストレスが減る
本当に?!?!
特に、「家族のストレスが減る」ってマ?!
「8週間の読み聞かせ」を行った親子が、研究の参加前と参加後にどう変化したのか??
驚きの研究結果が明らかになったので、解説いたします!
子どもの言葉が増える!?
これは、ご存知の方も多いと思われますが、絵本の読み聞かせは、子どもの語彙の向上にとても効果的です。
これも、「うん、まぁ何となく分かる…」「絵本で色んな言葉出てくるし」って、思いますよね。
絵本から、色んな言葉や表現の仕方を学んでいくのです。
ふーん、じゃあ、どれだけの効果があるの?!というのが、こちら!
画像引用元 東洋経済ONLINE・「本の読み方」で学力は決まる
このグラフは、「PVT-R絵画語い発達検査」という方法で行われた検査。
参加者の3~6歳(平均年齢4歳半)の子ども達が、「何歳レベルの語彙数に変化したのか」をまとめたものです。
参加前は「63ヶ月(5歳3ヶ月)」のレベルだった語彙数が、8週間の読み聞かせ生活を終えると「69ヶ月(5歳9ヶ月)」のレベルにまで上がったことが判明しました。
ちょっとピンとこない…??
絵本の読み聞かせを「2ヶ月」すると…
↓
語彙の成長が「半年分」!
これは、すごい!
英語を習得したい大人が2ヶ月のあいだ本を読んだら、半年分レベルアップした!みたいなものと考えたら超すごいですよね。
子どもの問題行動が減る?!
読み聞かせをして過ごした子どもは、言葉だけでなく態度や行動にも変化がみられたとのこと。
親から見た「子どもの変化」
画像引用元 東洋経済ONLINE・「本の読み方」で学力は決まる
これは、親から見て、子どもがどう変わったのかを表したもの。
・機嫌が悪くなるのが減った
・集中して落ち着くようになった
・親にべったりではなくなった
・周囲に敏感に反応することが減り大らかになった
…と読み取ることもできますね。
あくまで、親から見た子どもの変化なので、主観ではありますが。
子どもの聞く力
画像引用元 東洋経済ONLINE・「本の読み方」で学力は決まる
そしてこちらの表は、「子どもの聞く力」の変化を表したもの。
聞く力は、「トークンテスト」という方法で測定されました。
幼児の目の前に、トークンという小さなブロックを置き、検査者の指示に従って、ブロックを動かすというもの。
はじめは簡単な指示から、次第に難しい指示になっていきます。
難しい指示を聞いて動かせる子どもほど、高得点が出るようになっています。
先ほどの語彙発達検査とは違い、「何ヶ月相当」ではなく、点数で結果が出されています。
相手の話を聞き、理解できているかが、テストの点数によって明らかになる訳ですね。
さて、8週間の読み聞かせを終えると、このテストの平均点は、66点くらいから80点近くに伸びています。
「平均点」が上がったということは、全体的に子ども達の点数が上がったということ。
これは「聞く力の向上に大きな効果がある」と言ってもよいでしょう。
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マジですか!?母親のストレスが減る?!
画像引用元 東洋経済ONLINE・「本の読み方」で学力は決まる
読み聞かせをした母親にも変化が見られたというのは、今までになかった発見ではないでしょうか。
これは、育児ストレスインデックス(PSI)というアンケート形式で行われる心理検査によって、出された数字です。
・子どもが騒いだり話を聞いてくれないなどの「子どもが原因になって発生するストレス」
・親自身の不健康などの「親が要因になって発生するストレス」
・そして総合的なストレス
を表していて、「子どもに対して感じるストレス」と「総合的なストレス」が大きく減っています。
画像引用元 東洋経済ONLINE・「本の読み方」で学力は決まる
母親のストレスが減ったのって、本当に、読み聞かせによるものなの?というのを証明するために、上の表も出されています。
読んだ時間が長いか短いか、というのとストレスの値をグラフ化。
すると?
「読み聞かせの時間が多いほどストレスは少なくなる」
というのがデータとして表されたようです。
子どもと読み聞かせの時間を持つことで、それが良いコミュニケーションになり、子どもはちょっと落ち着く。
それと同時に、母親も子どもの多少のグズグズには寛容になるのでは??と私は考察しています。
読み聞かせは、母親だけのものじゃない
さて、読み聞かせの効果が分かったところで、幼児教育従事者としての私の個人的意見です。
ご紹介した実験は、「母親」と子どもを対象にしています。
また、「スマホ育児は今だけラクだけど、後になってラクになってくるのは絵本」「多少無理してでも絵本を」との記述も、東洋経済オンラインにはあります。
しかし、
核家族の共働き家庭が増え母親は大きな負担を背負っていること、
父親も長時間労働で拘束されて育児環境に不在であること、
多様な家族のあり方が存在するということ、
時代によって教育や子ども観は常に変化していること、
これらは実験に考慮されておりません。
そこまで求めるつもりは勿論ないです。
あくまで「読み聞かせが脳にどう影響するか」という「脳科学」の観点から研究されたものと私は認識しています。
この実験結果から、
「母親の私が、頑張って絵本を読まなきゃ!」
と毎日イライラして、追い詰められないでいただきたい。
「ふーん、面白い、やってみようかな」程度の興味が出たら、やってみてください。
そして母親だけでなく、父親や、その他の家族や、クラスの先生達も、読み聞かせも子育てもみんなで一緒にやりましょう。
子育ても読み聞かせも、母親のみの仕事ではありません。
体温が上がってから下がる時に、子どもは眠りやすくなりますので、お風呂に長めに浸かりながら、防水加工の絵本を読んであげるとかもいいかもしれませんね。
それに、時代によって育児も教育も変わりますので、スマホやIT機器とのお付き合いは必須です。
スマホで、子どもの好きな音楽をかけて一緒に踊るとか、興味のある花や虫や乗り物の動画を見るとか、お友達とビデオ通話するとか、大事なのは使い方!
文明の機器を、やたら育児や教育の敵にするのは、学びの機会を失うことになりますから。
子どもも、大人も、教員や保育士も、新しいものへの適応力が求められる時代なのです。
まとめ
絵本の読み聞かせの効果、新たな事実に驚きですね。
・子どもの言葉が増える
・子どもの聞く力がつく
・子どもに落ち着きが出てくる
・親のストレスが減る
何となく絵本がいいのは知ってるけれど、これからは自信を持って絵本が読めますね。
それに、ここに出ていないけれども、「ただ絵本のストーリーを楽しむ」のが一番大事です。
好きなことを思いっきり叶えて、楽しむ。
乳幼児期の「うっわ今日めっちゃ楽しいィ!」という情緒の解放こそが、人格形成に大きく関わってくるのです。
しかし注意!
「母親が絵本を読んであげないから、あの家の子は落ち着きがないんじゃない?」
なんて、他の家庭に言うのは絶対にNGです。
母親のみに負担の全てを押しつける言い方や、子どもの言動は何でも親のせいという言い方をしてしまうこと。
これらは避けましょうね。
Comment
フォントサイズや行間、そして文字色などよく考えられていて、非常に読みやすかったです!
内容含め、すごく良くなっていると感じました!
今後の記事も楽しみにしてます^ ^
まさかコメントをいただけるとは思っていませんでした!
嬉しいです。ありがとうございます。
junさんの記事、本当に参考になりました。
「こんな方におすすめです」みたいに、記事の中にペルソナ像を明記されていたり、分かりやすくポイントをおさらいしていたり。
そうか、こういうのが読みやすい記事というのか、と学びました!
それに気づけたのも、今の自分が過去より成長している証ですね。
他のブログ仲間の方々の記事を最近読んでみたんですが、書き方は今も模索中です。
これからも良きライバルとしてブログの育成がんばりましょうね!