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性教育の教材に!幼稚園・保育園での読み聞かせが幼児を救う?!

2019/05/30
 
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あなたの園のお子様は、大丈夫ですか?

子どもが被害に遭う事件が後を絶ちません。

先日、東京都足立区の性教育が踏み込み過ぎているということも話題になりましたが…。

参考 NHK NEWS WEB「性教育に揺れる教育現場 いつ、どこまで教える?」
さて、園で子どもに性教育、どう伝えますか?

どうしたらいいか全く分からない!というあなたに是非おすすめの、性教育の入門書があります。

それは、巷で大好評の、あの絵本!

「いいタッチわるいタッチ」です。

そこのあなた!

ご自分のクラスでの性教育の導入の仕方が、ちょっと分かるようになるかも!

いいタッチわるいタッチ

関連記事 絵本の読み聞かせの効果が、研究で分かったってマジ?!

残念ながら性教育後進国と巷で言われている日本。

日本人がイメージする性教育というのは、

「妊娠するための行為」

「妊娠してからの女性の体の変化」

とか、そういうことしか思い浮かばない人も、多いのではありませんか?

確かに、幼稚園や保育園で性教育を…となった時に「一体何をしたら?!」と戸惑いますよね。

しかし、この絵本は行為について書かれているのではありません。
優しい絵と文で、子どもに分かりやすく「自分の体を大切にすること」を説いています。

ある日、プールに行ったお母さん犬と子どもの犬達。

水着に着替えた子ども達に、お母さん犬は、この絵本の一番の肝となる、とても大事なセリフを言います。

くちと みずぎでかくれるばしょは じぶんだけの たいせつな ばしょ。さわっていいのは じぶんだけなの。

もし だれかが、 むねや おなかや せいきを さわってきたら、 それは わるいタッチなの。すぐに はなれて にげるのよ。(中略)

それが しってるひとでもね。そして だれかに すぐに はなして。(中略)

わるいタッチは すぐ にげる。そして だれかに はなしをする。

さすがです。

子どもが自分で自分の身を守れるようになるために、子どもに理解できるように書かれている絵本なので、具体的な行動を指示して、大事なポイントは繰り返し伝えるんですね。

これは、分かりやすい!

日本の育児やしつけにおいて「〇〇してはいけない」という禁止事項を言う大人は多いのですが、それでは結局どうすればいいのかピンと来ません。

具体的に「こんな時は〇〇しなさい」「いつも〇〇しなさい」と肯定文で指示をする方が、大人にも子どもにも分かりやすいですよね。

巻末の著者のあとがきには、こう書かれています。

子どもへの性被害を防ぐために必要なことは、子どもを怖がらせないように、でも確実に自分をまもる方法を伝えることです。性暴力という深刻なテーマにむきあうには不安や嫌悪感が伴いますが、それでもあなたがまず率先してその事実を知ろうとしてください。あなたの勇気が、子どもを性暴力から守ることにつながります。

守るためには、まず知ることから!

別の国では、「性教育は3歳から」とも聞きます。

それは、「小さい頃から既に、狙っている人がいるから」ということと、「思春期になってからでは、羞恥心と、大人への反抗心があり、うまく聞き入れられなくなる可能性もあるから」ということのようです。

確かに、狙ってくる怖い人は、待ってくれません。

小さいうちから、自分の体を守る知識は絶対必要ですね。

是非、幼児期から性教育は行っていきましょう。

性教育の基本、重要なこととは

私も、海外の幼児への性教育について学ぼうと思い、この絵本を手に取ったのですが、それまではやはり、何からどう教えていいのかさっぱり分からないんですよね。

確かに必要なのは分かっているのですが。

足立区の件で教育委員会が「過激である」とか問題視してしまうのは、教育委員会や多数の大人が、性教育を勘違いしているからだったんだなぁと…この絵本を読んで感じました。

教育委員会のおじ様方は、人権のことよりも、妊娠にいたる「行為」のことで頭がいっぱいだっただけなんですね。(めっちゃ皮肉)

わるいタッチは どんなきもち?

いたい

こわい

はらがたつ

くやしい

おなじことを だれかに したくなる。

それは、 わるいタッチをするひとが あなたを だいじに おもっていないから。

そんなときは 「いやだ」といって いいんだよ。

いいタッチは どんなきもち?

きもちいい

うれしい

あったかい

ほっとする

あいてのひとを すきになる。

あいてのひとに やさしくしたい。

それは、 いいタッチをするひとが、 あなたを だいじに おもっているから。

妊娠するのは女性だけの問題ではなく相手がいる
相手の体も自分の体もとてもデリケートで尊重されるべきである

大事な体や心が傷ついたら本人だけでなく家族も悲しむ

大事な体や心が傷ついたら本人だけでなく家族も悲しむ
これが性教育の基本であり要。

自分の心身は尊重されるべき大事なものだと、まずは幼児期で知る。

そこから周囲に目を向け、自分と同じく他人の心身も大事なものであると知る。

それは加害を減らすことになるし、自分を守ることにも繋がるんですね。

つまり人権教育だったんだなと、この絵本を読んで気付きました。

人権教育??ぬぬぬ、むずかしい…と思ったら、同じ作者の絵本がおすすめです!

だいじょうぶのえほんシリーズ

→ 虐待を学び、救う絵本!「あなたはちっともわるくない」

→ 自分を愛することを伝える絵本「わたしがすき」

「イジリ」も悪だと教えてくれている

よく、いじめのニュースで「からかっているだけ」「遊びの範疇」「ただのイジリ」という言葉が聞かれますね。

日頃からTVでは、外見や性格や言動を馬鹿にして笑いをとろうとする「イジリ」が横行していて、子ども達もそれを見ています。

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相手が嫌がっていても、これはみんなに笑ってもらえる・楽しいことなんだと誤解させてしまいます。
その「イジリ」にも、この絵本ははっきりNOを突き付けてくれています。

ともだちの キックやパンチも わるいタッチなんだね。きゅうに なぐってくるんだもん。きっと かっこいいと おもってるんだね。

おしたり つねったり みみを ひっぱるのも いや。はらがたって なきたくなるんだ。

おにいちゃんが くすぐるのも いやだ。いやといっても やめてくれない。なぜ やめないんだろう。きっと じぶんが おもしろいんだよ。いやがってるのに しらんぷりしてる。

この文章はすごい。

子どもにしっかりはっきりと、イジリやいじめや暴力は「愉快ではない」ことを伝えることができます。

からかう側は面白いけれど相手は不快、ということをしっかり幼児期から伝えていく必要がありますね。

著者の安藤由紀さんってどんな人?

絵本の巻末に書かれたプロフィールによると、著者の安藤由紀さんは、現代心理学修士で、人権ファシリテーター。NPO活動を経て児童相談所や東京ウィメンズプラザでも相談事業をされています。

子どもの性教育について海外の事例も研究されているエキスパートです。

安藤さんの著書には、幼児期からどうやって性教育をすればいいのか、読んでいる大人もたくさんの学びが得られることでしょう。

絵本のストーリーは、子ども向けの絵と文で書かれていますが、絵本の巻末には大人に向けて性教育のヒントが書いてあります。

これはとても勉強になるし、読み応えがあるので、子どもがいる家庭は必見です。

また、保育士・幼稚園教諭・小中学校教諭も、子どもへの性教育の導入を悩んでいる方が大勢いらっしゃると思いますので、一見の価値ありです。
・子どもへの性虐待の事実
・被害を予防するためにできること
・体の大事な部分「プライベートゾーン」を守ることの意義
・加害者像について
・もしも被害に遭ったらどうするか
・幼児に気になる行動が見られたら

これらがとても分かりやすく解説されています。

なかなかこういったものは一般的な知識ではないのが現状で、親として先生として、性教育のきほんのきを学ぶことができる、ありがたい絵本となっています。

被害を予防するために

子ども達が何とか被害を合わないように知識をつけてほしい、もし悲しい出来事があっても誰かに打ち明けて治療ができるように…、あとがきを読むと著者の強い願いによって書かれた絵本であることが分かります。

無知でいては危険で、守るために知識を与えるべきだと説いています。

やはり性教育はとても大事なことなんですね。

子どもに関わる大人は全員知っていてほしいので、あとがきを参考に「被害を予防するために」はどうすればいいのか、私なりにまとめます。

1.子どもを抱きしめる・頭をなでる等の安全な良いタッチを、普段から家族が教えていくこと。

触れ合いながら、子どものことを愛していると伝えていくこと。

2.悪いタッチとはどんなものなのか、今までにどんなタッチが嫌だったか話し合うこと。

3.もし悪いタッチを誰かにされたら、すぐに家族に言ってほしいと話すこと。

幼い子の場合は、親以外の伝えられる人を決めておくとよい。

祖父母・親戚・先生・おまわりさんなど複数の人を決めておく。

4.もし悪いタッチをされたことを打ち明けても、叱られないしあなたは悪くないと伝えておく。

5.悪いタッチをしてきた人が身近な人の場合、その人と2人きりになってはいけないし、相手はあなたに悪いことをしているのだと話すこと。

6.心も体は結びついていて、自分を大事に思うことはとてもいいことだし必要なことだと伝えること。

もし被害に遭ってしまったら

「被害に遭わないための予防策」だけでなく、「被害に遭ってしまったらどうするか」ということも、この絵本では大人に向けて書いて教えてくれているのです。

カナダの団体「フレッドリクソン&アソシエーツ」の9ヶ条を紹介してくださっています。

これもとても大事なことなので、まとめます。

1.何よりもまず、子どもに共感する。

2.共感を示してから詳しく話を聞く。

3.加害者の視点での発言や擁護はしてはならない。

4.話題を変えない。大人は自分が被害に遭ったことがあっても、その話はしない。

5.「本当なの?」と絶対に聞かない。

6.どうしたらいいか分からない時は「どうしてほしい?」と尋ねる。

7.自分の感情に流されないこと。

8.被害を受けた子が「これ以上は話したくない」と意思表示するまで話を続ける。

それが判断できない時は「もう話はやめる?」と聞く。

9.むやみに近づかない。

抱きしめたり撫でたりしたい場合は、本人に許可を取ってからにする。

しかし被害に遭った子は、触られるのを拒否したくてもできない場合もあるということを知っておくこと。

もし自分の子が被害に遭ったらと思うと…人間らしい心の状態を保てないと私は思いますが、想像の域を超えないですよね。

しかし、勇気を出して打ち明けた子どもに対して、絶対に問い詰めることはせず、また何度もたずねることもせず、専門家に相談するのが一番よいのでしょう。

参考 朝日新聞DIGITAL「子どもの性被害に関する相談先一覧」

まとめ

関連記事 優しさと自分を守る知性、どちらも得るために絶対読むべき絵本

この絵本を読んで分かること・得られる知識はとても大きいです。

・自分の身を守る知識は幼児期から必要

・難しいテーマだけれど怖がらせずに絵本で確実につたえる

・性教育とは、自分や他人の心身を尊重する人権教育である

・被害に遭わないためには積極的に情報を得て学ぶこと

・被害に遭ったら子どもに寄り添い、必要なら専門家に相談すること

是非手に取って読んでみてくださいね。

お子様の幸せな人生に、園児達の安全を守るために、きっとあなたは大きな学びを得ることでしょう。

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