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「赤ちゃんはどこからくるの?」ドキドキワクワク性教育絵本

2020/07/28
 
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「子どもが将来、変な犯罪に遭わないためにはどうしたら…?」
「自分で自分の体を心を守るためには何をすれば?」
「加害者にならない、優しい子に育ってもらうにはどうすればいい?」
「性教育って、家庭では何ができるんだろう?」
と不安に感じていませんか?

女児をもつ家族も、男児をもつ家族も、先生達も、みんな必読!

分かりやすい性教育の絵本「赤ちゃんはどこからくるの?」で、
正しい知識をつけましょう!

大事なポイントは、人体の基礎知識!

「赤ちゃんはどこからくるの?」もっと自分を好きになるドキドキワクワク性教育

関連記事 性教育と一緒に「人権教育」の基礎も絵本で学ぼ!

赤ちゃんはどこからくるのだろう…
ということは、だれでも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
この本は、いのちのはじまりの「なぜ?」と、
いま生きていることのすばらしさを見つける、
大人から子どもへのメッセージです。

引用元 絵本「赤ちゃんはどこからくるの?」

多くの子どもが抱く疑問。
「赤ちゃんはどこから来るの?」
どうやって答えようか迷うのは、大人あるあるかもしれません。

性教育が遅れていると言われる日本ですが、
さて何から始めよう…と普通の大人は戸惑うことでしょう。
だって、大人の自分達も、性教育をきちんと受けてこなかったから!
多くの大人がイメージする性教育といえば「妊娠に至る行為」や避妊方法かも。

でも、始めるのって、そこからで本当にいいのでしょうか??
海外では、3歳から性教育を始めるというけれど
…それを教えているの??
自分の子を被害者にも加害者にもさせたくないから、何をすればいいんだろう?

そんな不安定な時期の子どもと親に寄り添い、
支えてくれるのが性教育絵本なのです。

生き物は人も含めて自分ひとりでは誕生することができません。
必ず誰かのおかげがあるからこそ「自分といういのち」が誕生していくのです。
自分が生まれてきたこと、そして生きていくことは
「すばらしい生命のしくみに感謝すること」を忘れてはいけません。
この本がいのちの大切さを親と子でよく知る機会になればと思っています。

著者は、産婦人科学の専門家の方。
性教育と人体への正しい理解のためには、
やはりきちんと専門家が書いた絵本を読むべきでしょう。

「ワクワクドキドキ性教育シリーズ」は4部作。
入門編・基礎編として「大切なからだ・こころ」は幼児期くらいから読めますよ。
その後にこの「赤ちゃんはどこからくるの?」を読むと、
ぐっと理解が深まること間違いなしです!
まず人体への知識と尊重のための絵本なので、
勿論、「行為の描写」はありませんのでご安心ください。

どんな内容?

この絵本にはこのような内容のことが書かれています。

  • いのちの始まりとせいしとらんし
  • お腹の中の赤ちゃんの成長
  • 分娩について
  • 新生児の体と、乳幼児の成長

そうです!
そもそも「性教育」とは、
「妊娠に至る行為」「避妊方法」を教えること、だけではないのです!

  1. 人体についての基礎知識
  2. 人の心と体は繋がっていて大切に扱うべきであること
  3. 男女の体の違いとせいしょくきについて
  4. 妊婦と赤ちゃんは尊重すべきであるという認識

性教育の基盤は「人権教育」なのです。
人権教育が土台として成り立って、
初めて子ども達に性教育ができるレベルになったといえるでしょう。
よく考えてみれば当たり前ですよね。
人体の知識と、他人や自分の体は労わらなければならないことをすっ飛ばして、
急に妊娠の行為について教えても、ちんぷんかんぷんじゃないですか!

いのちの始まりとせいしとらんし

画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト

いのちのはじまりは、目に見えない、小さな小さな細ぼうです。
それはおよそ0.13mm。
ひとのからだは、約60兆個の細ぼうからできているといわれています。
小さな細ぼうが赤ちゃんになり、生まれてくるのです。

この絵本の始まりの章は、命の誕生について!

  • 赤ちゃんの始まりはみんな、小さな細胞から
  • おへそは、胎児期に母体とつながっていた証
  • 女の人の体内ではらんしがつくられる
  • 男の人の体内ではせいしがつくられる
  • どちらも両親の情報が記録されている「染色体」が入っている
  • 2つが結びつくと、命のもと「受精卵」になる
  • 女の人の体内にあるしきゅうで、
    受精卵は細胞分裂をして手足ができていく
  • 細胞分裂とは、新しい細胞を作るために分かれて増えていくこと

自分の体がどうなっているかという科学的知識!
すごく「理科!!!」という感じの内容ですね。
これを、理科の教科書で難しい感じで学ぶのではなく、
優しい絵と文章の絵本で学ぶとより理解しやすくなりますね。

「細胞分裂って何?」という、子どもが当然疑問に思うであろうことも、
しっかり絵本では解説をしてくれています!

お腹の中の赤ちゃんの成長

せいしとらんしの出会いも、そして受精も、
おなかの中でお母さんにしっかりと守られている赤ちゃんでも、
いのちの力は100%ではありません。
元気に生まれるまでにはいろいろなことがあるのです。

たったひとつのせいしとたったひとつのらんしから育ち、
生まれてくるいのちは、きせきのようですごい力を持っているのです。

絵本の序章で命のもとについて学んだら、次は胎児の成長について!

  • 受精卵は約10カ月かけて、母親のお腹の中で成長する
  • 最初は、尾やえらがあり小さな魚のよう
  • 少しずつ、脳や手足や臓器ができてくる
  • 母体の胎盤が完成し、へその緒を通じて栄養をもらう
  • 耳も発達し、お母さんの声や周りの音も聞こえるようになる
  • 9ヶ月頃の胎児は大きくなって窮屈になり、
    頭を下にして落ち着く
  • 2ヶ月頃の胎児はさくらんぼくらい、
    10ヶ月頃にはスイカくらいになる
  • 胎児を守るために羊水という水で満たされている
  • 超音波エコーという機械で胎児の姿や顔を見ることができる

お腹の中で、どういう風に胎児は育っていくのか、
人間の体はどういう風に作られていくのかを、
子どもに伝わる言葉で丁寧に教えてくれています。
成長するにつれて大きくなりますが、
それをさくらんぼ→いちご→オレンジ→メロン→カボチャ→スイカ
と果物の大きさに例えて描かれたイラストも。
お腹の中にいると見えなくてピンとこないけど、
身近なものに例えれば子どもにも実感しやすいですね。

「みんな無事で健康に生まれるのが当たり前だと思ってはいけない」

ということも書かれています。
大人ですら妊婦を気遣わず
「妊娠は病気じゃないから病人アピールするな」
という間違った認識をしている人も。
大人なのにこれはとても恥ずかしいことです。
実際はそんなことなくて、亡くなってしまうことだってあります。
妊婦は大変だから気遣うべき存在であることや、
自分の母親も苦労していたことを、
絵本から改めて学ぶ必要がありますね。

「親を大切にしなさい!尊敬しなさい!」

と言葉で命令して、良い教育した気分に浸るのはとても簡単なこと。
それよりも、こうやって科学的・倫理的に学んでいくこと
今日本に必要な教育ではないでしょうか。

「お母さん死んじゃうかもしれないよ?だから言うことを従順に聞いて良い子になりましょう!」
なんて付け焼刃なアプローチの某絵本(ママが●●●になっちゃった)なんか論外ってことです。

分娩について

出産は、お母さんだけががんばるのではなく、
お母さんと赤ちゃんが、力をあわせてがんばるのです。

出産の時のお母さんと赤ちゃんはどんな風になっているのか、
最後の章で描かれています。

  • 出産間近の母親は、
    赤ちゃんと羊水を合わせて10kgくらい増えている
  • しきゅうが縮む運動を繰り返して
    赤ちゃんを押しだすようになる
  • これは陣痛といい、母親は少しずつ
    強い痛みを感じるようになる
  • 母親の踏ん張りに合わせて、
    赤ちゃんは回転しながら産道を通って頭から出てくる
  • 出産は母親と赤ちゃんの共同作業
  • 出産の合図から誕生までは8~15時間と言われるが、
    数時間や数日など個人差がある
  • 母親や赤ちゃんが亡くなってしまうこともある
  • 色々な事情で産道を通れない赤ちゃんは、
    母親のお腹を切って生まれてくる
  • 赤ちゃんの産声は、自分で呼吸ができている証

「出産が大変なのは、母親も赤ちゃんも長時間の痛みを伴うから」
ということが書かれています。
子どもの頃は、自分が生まれてきたのがいかに奇跡であるか、
どれほど親達が大変であったかは、あまり理解できていません。
無事に出産できるのが当たり前ではないんだよ、
みんな尊い命で大事な人間なんだよ、
というのは繰り返し伝えていきたいですね。

新生児の体と、乳幼児の成長

生まれたばかりの赤ちゃんの原寸大イラストと、
体の各部の説明もしっかりあります。

  • お腹にいる時から耳は聞こえている
  • 産道を通りやすいように、
    赤ちゃんの頭は柔らかく骨に隙間がある
  • 体温は37℃前後で、まだ自分で調節はできない
  • 受精卵から赤ちゃんの誕生までの間に、
    体重は30億倍にも成長している
  • 育っていく早さは一人ひとり違う
  • みんな自分で生まれてきた力があるように、
    心も体も成長する力をもっている

少子化で一人っ子も多い今、
身近に赤ちゃんと関わることがない子どもも多いことでしょう。
赤ちゃんは弱くて守ってあげなきゃいけない存在、
しかし何もできない無知とも違う、
可能性に満ちた存在だと知ってほしいものですね。

これから成長していく中で、
わくわくするような自分の道を見つけて進んでくださいね。

ワクワクドキドキ性教育シリーズの絵本は、どれも
「自分らしさを見つけて大切にしてね」
「人と比べて焦らないでね」

というメッセージを散りばめています。

人と違ってもいいんだ、
自分はかけがえのない存在なのだ、
と自己肯定感を高めるためだけではありません。

自分と違う人のことも「あいつは変だ」と嘲笑しないで、
他人に寛容さを持とうと教えることもまた「人権教育」なのですね。

性教育は幼児期から!

画像引用元 少年写真新聞社 公式サイト

絵本で性教育を分かりやすく教えてくれているのが
「ワクワクドキドキ性教育」シリーズ。

子どもが傷つけられたり、被害に遭ったりすることに
不安を感じる保護者は多いもの。
でも、逆は?
危害を加えないとも限らないですよね。

そんな子ども達に必要なのも、人権教育のひとつ、「性教育」。

  • 自分の体と心はリンクしていて、とても大事なもの
  • それと同時に、他人の体と心もとても大事なもの
  • 許可なく勝手に、体に触ったり、からかったりしてはならない

これは人権教育の基本ポイントでもあります。
子どもの頃から知っておくことで、危険から回避したり、
他人に性的なイジリをしないようになったりできるようになるでしょう。

思春期や反抗期になってからだと、
親子で性について語り合うのは恥ずかしかったり、
子どもも反発心があって素直に聞くことができません。
そして、小さい頃から子どもが性被害に遭う可能性も低くないため、
性教育をするのは3歳からが望ましいと言われています。
この絵本なら、小学生くらいのお子さんでも理解しやすい文章になっています。

もう思春期始まってしまったし遅いかも…?
なんて思う必要はありません。
気付いた時に行動すれば、それが最善なのですから。
反抗期で話しづらいと思ったら、
この絵本をリビングなどにそっと置いておくのもいいかもしれませんね。
周りにも相談しづらい内容だけに、
気になって絵本をこっそり読んでくれるのではないでしょうか。

絵本「ワクワクドキドキ性教育シリーズ」をもう少し知りたい方はこちら!

著者はどんな人?

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画像引用元 学校法人昭和女子大学

座右の銘

優しさの中にScienceを
Scienceの中に優しさを

引用元 学校法人昭和女子大学

この絵本の著者は平原史樹さん。

横浜市立大学医学部産婦人科学教授、
附属病院遺伝子診療部長、
横浜市立大学国際先天異常モニタリングセンター長を兼任されている方です。
つまり、産婦人科学のプロフェッショナル!
しかも同書にはこんな記載も。

横浜市立大学の附属病院は大学病院では
全国でもまれな”赤ちゃんにやさしい病院,
Baby Friendly Hospital”(UNICEF, WHOー世界保健機関認定)
に指定されておかあさんとあかちゃんの絆を大切にした分娩に取り組んでいる。

すごい!!!!
赤ちゃんと母親にとても配慮していることが、絵本からもよく伝わってきます。
本業の病院でも、妊産婦と胎児の安全と人権のために
日々真摯に向き合ってくださっているのですね。

冒頭でもご紹介したように
「必ず誰かのおかげがあるからこそ『自分といういのち』が誕生していく」
と平原さんは述べています。
赤ちゃん誕生について学ぶ意義って、ここですよね。

平原さんの座右の銘にもありますが、
科学って決して冷静で冷たいものではないんですよね。
科学的な視点からヒトを知ると、
赤ちゃんや妊婦や高齢者の体の変化が理解できるようになり、優しい心が育まれます。
科学的知識もまた、人権教育に必要な基礎知識なのですね。

まとめ

関連記事 絵本で始めよう性教育!身を守るためには幼児期から!

伝えるのが難しい性のこと。
しかし、専門家が書いた絵本なら、
正しい知識が分かりやすく書かれています!
「赤ちゃんはどこからくるの?」は、
性教育や出産について子どもに伝えるのに最適な教科書になるでしょう。

  • 出産は、赤ちゃんと母親の共同作業で、長時間の痛みとの戦い
  • 出産はとても大変
  • 小さな小さな命のもとが、赤ちゃんとして生まれるのは奇跡的なすごいこと
  • 自分の命が生まれたのは、必ず誰かのおかげがあるからである

自分が生まれたことは当たり前じゃないのだと知り、
周りの赤ちゃんや妊婦や自分の親、友だちや他人、
そして自分を尊重する気持ちが持てるようになるといいですね。

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