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レッジョエミリアとは??これから来る新しい教育の概要

2018/09/13
 
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最近読んだ本にとても感動した私めろん。
つい先日も記事にした、「レッジョ・エミリア・アプローチ」という新たな教育メソッドが素晴らしいのです。

教員や保護者にもっと広まってほしい、子ども達が自分のやりたいことに思い切り没頭できる環境が増えてほしい…そんな願いから記事に書きました。焦りの気持ちのせいか、ちょっと暑苦しく支離滅裂になっているような気もしましたので、こちらの記事では重要ポイントをまとめてお伝えします!

レッジョ・エミリアって?

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レッジョエミリアとは、イタリアにある市の名前。
1949年、農民や労働者や一般の仲間とともに、その街で子どもを集め新しい幼児教育のための学校「アジーロ・デル・ポポロ」を開いたのがロリス・マラグッツィ(1920~1994)です。

1963年 マラグッツィのレッジョエミリア市の協力により、3~6歳の公立幼稚園「幼児学校」を運営
1967年 自主運営だった「アジーロ・デル・ポポロ」も公立化
1971年 0~3歳の「乳児保育所」も設立

意外にも長い歴史と実績があるこのレッジョ・アプローチ。

世界から注目されるようになったのは、1991年2月、レッジョエミリアの幼児学校の一つ「ディアーナ幼児学校」が、雑誌「Newsweek」で「世界で最も先進的な初期教育のための施設」として取り上げられたことが発端です。
レッジョエミリアを少し知る人には、「自由なアートの指導法」として捉えられがちですが、絵画製作だけでなく、幼児教育全体の考え方や思想や理念や哲学といってもよいでしょう。今は、このメソッドを取り入れる教育機関は世界中に広がっています。

世界中の教員・研究者・学生達の情報交換の場のための、国際センターも存在しています。
レッジョ・チルドレン(英語orイタリア語)
日本国内にはまだ、レッジョアプローチの協会や団体がなく、海外の協会に直接コンタクトをとったりワークショップに行ったりしないと、なかなか情報が得られないようです。それも日本で知名度が低い要因になっています。

用語解説

レッジョ・アプローチを理解・実践する前に、知っておくべき用語や概念はたくさんあります。それをご紹介します!

百通りの言葉

マラグッツィは「子ども達は、百通りの言葉を持っている。」と語っていた。しかしそれは、口から発せられる音声言語だけを指すのではない。声なき声、表情や体の動きや絵…様々な手段で、子どもは自己表現をしている。それを子どもの言葉として大切に扱い、注意深く耳を傾けることが、教員や保護者には必須である、とレッジョエミリアでは考えられている。
また、子ども達はもともと表現力が豊かで、他者とコミュニケーションをとる才能を持って生まれているのだとも考えられている。

アトリエ

レッジョエミリアの特長の一つ。園内にある重要な場所。子どもの自由な表現活動を叶える場所。絵の具や粘土や色々なもので自分の表現を楽しむことができる。

アトリエスタ

これもレッジョエミリアの特長。教員や保育士とは別で、園に常駐するアトリエの責任者。美術の勉強をした専門家がこのポジションに就くことが多いが、教育学の知識も勿論必要。音楽を専攻したアトリエスタもいる。創造的な表現活動を叶えるために、子どもや教員に知識を共有して支援する。

ドキュメンテーション

教員やアシスタントが、毎日子ども達の様子・会話・発せられた質問等を詳細に記録しているものを指す。ノートだけでなく、動画でも記録が残されている。このドキュメンテーションをもとに、園内の職員全員で毎週1回会議を行い、学びのテーマを策定していく。
子どもを観察することを基盤に置いているレッジョエミリアにおいて、これはとても重要な資料になる。

プロジェッタツィオーネ

一定期間に渡って行われる、子ども達の活動プロジェクト。

ピアッツァ

広場という意味。園の中央に設けられた広い場所。

ペダゴジスタ

レッジョエミリア市内の幼児学校にいる職員。大学で教育学を専攻した人が、いくつかの園を統括して受け持つポジションに就く。教育現場の実践を教育研究と結びつける、つまりしっかり研究して現場にも活かす人。理論と実践。

キッチンと調理士

ランチをおやつを提供しているので調理士もいる。日本の園とは違い、園内のキッチンは基本的に子ども達にも開放されていて、自分達で作ったり洗ったりしてお手伝いをすることもある。

アッセンブレア

民主主義による話し合いを大切にするレッジョエミリアの園が、毎朝子ども達と大人達で行っているミーティングのこと。日本の園にあるような朝の会とはまた違い、教員から歌や活動を促すことはしない。静かに座ってお行儀よく聞く必要もなく、先生の一方通行でもない。「みんなのやりたいこと」「みんなにいいたいこと」「もうすぐ来る誕生日会でやりたいこと」等を、子ども達同士で話して決めていく。各々自分の言いたいことを主張するので言い争いをすることもあるが、それは悪ではなく「議論」。これを繰り返すうちに議論に慣れ、落ち着いて話し合いで解決することを覚えていく。

ディリッティ・スペチアーリ

特別な権利を持った人、すなわち、「特別な介助を必要とする子ども達」のこと。一般でいう障がいを持った子。レッジョエミリアの園では、人種・宗教・社会階級等の差別はなく、等しく教育を受けられる。

セツィオーネ

セクション、つまり園のクラスのこと。イタリアでは「クラス」という言葉は小学校以降に使われる。

フレキシビリティー

これもレッジョエミリアが大切にしていること。時代・国・地域・文化・子ども個人…もろもろの状況に合わせて、教育はフレキシブルに変えていい、と考えられている。柔軟な対応が必要。

インセリメント

イタリア語「inserimento」から来る教育学の用語。日本語にするなら「仲間入り」「社会参加」。小さな子どもとその親が、初めて離れて保育所や幼稚園の環境に慣れるための準備をする期間のこと。子どもの自立心の芽生えに欠かせない重要なもの。

 

レッジョ・アプローチが支持される理由

このレッジョ・アプローチを通して子ども達がどのように成長するのか??

・指示待ち人間にならない
・自分でイノベーションを起こせる
・他人と話し合い、協調して動くようになる

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※アレッサンドラ・ミラーニ「レッジョ・アプローチ」より引用

子ども達の好きなことを好きなだけ取り組める環境、それがあるのがレッジョ・エミリアの園ですが、それは毎朝の話し合いによって子ども達で決められ、少人数のグループで動きます。
これにより、一人ひとりが自分の権利を有していて意思表示をしてよいということを学びます。また、グループに属して責任感や役割意識、社会の一員としての自覚も持てるようになるのです。

 

レッジョ・アプローチが大切にしていることは

それは、「子どもの意志」、それから「話し合い」です。

マラグッツィは「子ども達のインテリジェンスを構築するのは、子ども達自身である」「周りの大人達は子どもの知性が成長する状況と活動を提供するべきである」「何より優先されるのは子ども達の『言葉』に耳を傾けること」と語っています。
つまり、大人は環境を用意して見守るべきであり過干渉は必要ない、子ども達同士で学び合える、子どもの意思表示を尊重する、ということです。

あらかじめ定められたカリキュラムは存在しません。先生から子ども達に「今日は○○をします!同じようにまねをしてみてください」と行動を促すこともありません。

子ども達や教員との「話し合い」をとても大切にしていて、その話し合いから生まれた疑問・関心を、遊びや活動の元にしています。
子どもの意志を尊重するだけでなく、「社会を構成する一員であること」を体験して学ぶためにも、話し合いを重要だと考えています。日本のありがちな教育のように、「協力しなさい」「協調性は大事」「人に合わせなさい」と言葉で言うのは簡単ですが、このように体験して学んでいくことが大切なのです。

また、「人にやさしくしなさい」という言葉がけも同様で、言うだけでは伝わらず学ぶこともできません。話し合いをして、子ども達自身が「自分の気持ちを分かってもらえた!」という喜びを感じると、安定した情緒で他人にも優しくなれますし、「相手にも、自分と同じようにそれぞれ意志がある」と理解できるようになります。

IT機器との付き合い方

こういった「自由保育」っぽいことをしている園には珍しいんですが、「IT機器を忌避しない」ことも特徴です。
意外と使っているんです。iPadで好きな虫の声を録音して何度も聞いて、セミの声を聞き分けるようになったり。好きな絵を描いてパソコンに取り込んでパワーポイントで動かしてみたり…。
好きなことに本気で取り組みたいと思えば、子どもは本物のアイテムを求めます。それでできることが広がるんです。素晴らしいことじゃないですか!
これも、上で述べたフレキシビリティー。時代によって子ども達の触るものは変わりますから。

取り入れてみたいけど…どうしたら???

自分の家庭や保育に、このレッジョ・アプローチを取り入れたい!と思ったら、何をすればいいんでしょうね?私なりに理解し、まとめてみました。

「子どもに自由に遊ばせること」「子どもなりの考えを認めること」、これに尽きると思います。

絵画制作の時間なら…
・「今日はこれを作りましょう!」と言って見本を見せるのをやめる。
・好きな具材を自分で選び、好きなものを描けるようにする。
・絵の具やクレヨンが手についても、「汚い」「やめなさい」と言わずに、「手で具材を触って楽しむことができることをこの子は発見したんだ」という風に見方を変える。

パズルの時間なら…
・子どもがはめているピースを間違っていても、入らなくても、手を出さずひたすら見守る。
・「自分で考えて答えを見つけ出すだろう」と信じて、すぐに答えを教えるのをやめる。
・パズルができたら、速いね・偉いね、と無理に褒めるのではなく、「自分で考えてできた」ことを一緒に喜ぶ。

おままごとの時間なら…
・「じゃあ野菜を切って」「このフライパンを使って」といちいち指示することは必要ない。
・おままごとの包丁やまな板の使い方を間違っていて、野菜が切りづらそうだったとしても、自分で方法を発見するのを待つ。

アッセンブレアをやってみるなら…
・土日の朝などに、子どもと「今日は何をしたい?」「どこに行きたい?」と話し合ってみる。
・大人の一方的な話をやめ、まず子どもから言葉を引き出す。
・大人に何かの事情がある時は、子どもに分かりやすく理由を話し、「分かってくれてありがとう」という気持ちも伝える。

全体の活動に言えることですが、大人は「こうしなければならない」と頭が固くなりがちで、子どもの遊びにまでそれを適用させようとします。でも、よほどの危険がない限り大丈夫。
「この子にも何か考えやこだわりがあって、これがしたいんだな」
「この活動を満足いくまでやりたいんだな。」
「大人には止められない、子どもの強い意志があるので、気が済むまでやらせよう。」
こういう風に、子どもを一人の人間として認めて、大人の思い通りにできる存在ではないと知ることです。そうすれば、育児も保育も結構楽になれて、子どもの破天荒ぶりも可愛く見えるようになりますよ。

まとめ

まとめます!

レッジョエミリアとは、アートの指導法を指すのではなく、教育の哲学のようなものです。
大人は子どもより上の立場である、という考えを捨てて、対等な立場で話し合いをすること。
子ども達同士の話し合いもさせ、大人は余計な手出しをせずに見守ってみること。
大人がすぐに答えを言わず、子どもが自分で考察できるように待つこと。
しっかり子どもの様子を観察し、子どもの考えや思いや成長の変化に気付いてあげること。

これができれば、レッジョエミリアの目指す、主体的に動いて考えられる子ども・他人との話し合いや気持ちを尊重できる子どもに成長していけるのではないでしょうか??

めろん

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