「まどからおくりもの」は全年齢におすすめのクリスマス絵本
クリスマスの絵本をお探しですか??
「クリスマス」「絵本」で検索すれば、それはもうたーーーーーくさん絵本は出てきますが。
なかなか選ぶのが難しい!
しかし、そんな中で、実はもう30年間も愛されている、不動の人気作があります。
しかも0歳から読んでも楽しめる、この世で最もおすすめのクリスマス絵本ですっ!
まどからおくりもの
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「まどからおくりもの」 作・絵 五味太郎
楽しい楽しい、クリスマスのしかけ絵本です♪
この絵本、実は出版されてからもう30年以上も経っていて、不朽の名作絵本なのです。
私自身が幼稚園児だった時に、クリスマスプレゼントとして幼稚園から貰い、ずっとずっとお気に入りで読んでいたのを覚えています。
そうやって、昔子どもだった人達が大人になり、自分の子どもにもこの絵本を送ってあげるという風に、素敵に受け継がれている絵本。大人にも子どもにもファンが多いんですよね。
おすすめポイントはこちら!
・見るだけで楽しい
・優しい気持ちになれる
・低年齢の子どもでも読める
ちょっと変わった絵本を読みたい時、ママサークルや保育で大勢の親子に向けて読みたい時には、この大型絵本もおすすめです。
どんなお話なの?
この絵本は「まどからおくりもの」という、クリスマスプレゼントを配るサンタさんのお話。
しかけ絵本になっていて、子ども達のお家の窓に穴が開いていて、お家の中を覗き込めるようになっています。
ところがびっくり!
窓の外から家を覗くのと、実際に家の中を見てみるのとでは全然様子が違っていて…。
勘違いのおっちょこちょいサンタさんは、家の中をよく見ることをせず、「えっ、これで合ってるの?」というプレゼントを贈ってしまいます。
さて、夜が明けて、朝に子どもたちが集合すると…????
小さい子どもには、このおっちょこちょいなプレゼントのチョイスの面白さが伝わりにくいかもしれません。
しかし、仕掛け絵本なので、ただ眺めているだけでも、子どもは結構食いついてくるんです。
穴の空いた窓から、家の中の様子が見えて、「次は何だろう、わくわく」という気持ちで見てくれることでしょう。
3歳以降になり、ストーリーが理解できるようになると、この話のユーモアがクセになり、何度も何度も「この絵本、読んで!」と子どもにせがまれるようになりますよ。
クリスマスが終わっても、真夏になろうとも、きっと子どものお気に入りの一冊になるはずです!
勿論、子どもだけでなく、大人も読んで「ああーーーっ!そうきたか!アハハっ!」とやみつきになります。
作者の五味太郎さんってどんな人?
この絵本の作者は五味太郎さん。
→五味太郎さん公式サイト「五味太郎の最近のいろいろ」
そして私は子どもの頃から五味さんの絵本の大ファンで、片っ端から読み漁っています。
昔から活動されている五味さんは、著作も多く、学校の教科書にも載っていることがあります。
イラストレーターとしても活動されていて、変わっているけれど可愛いグッズもたくさん売られています。
この特徴的な五味さんのイラストを見れば、「あ!この絵、見たことある!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
五味さんは、もともとはデザインを学ばれたデザイナーで、アートに関するワークショップを子ども向けに開催されている方でもあります。(ワークショップといいながら、子ども達に自由に絵の具でわーわーきゃーきゃー大興奮で遊ばせて、ご自身は裏で一服しているなんて話も…)
そんな五味さんなので、何となく視覚に訴えてくる、不思議で、自由な雰囲気で、楽しい絵が生まれるのでしょう。
「まどからおくりもの」は勿論代表作ですが、他にも、遊びといたずら心が溢れる楽しい絵本をいーーーーーっぱい書かれています。
優しい気持ちになれるラストが、最高!!
あまり文章で、「ここが素晴らしくてあーだこーだ」と書かれるのは、著者の五味さんは望んでいないのかもしれません。(芸術肌で、直感的に描かれているような印象を受けますので。)
しかし、私は強くおすすめしますよ!
主人公のおっちょこちょいサンタさんは、窓の外から見えた様子を勘違いして、「一見すると間違っているプレゼント」を渡してしまうんですね。
しかし、このストーリーのラストは、とーっても優しいし平和!
「トラブルを起こした原因を突き止めて、正しい方向に直す」とか、「問題の張本人に過ちを認めさせて、プレゼントを渡しなおす」とか、「これが正解だ!」という展開がないんです。
子ども向け番組(とか、モヤモヤをスッキリさせたい系のバラエティ番組)には、そういう「完全懲悪」的なものが度々見られるんですが、それがありません。
「おっ!意外なプレゼントが届いたけど、これもアリだねっ♪」
「こんな使い方も楽しい!わーい!」
という、ユルくて優しい終わり方になっています。プレゼントを交換し合うことなく、それぞれが気に入り納得しているのです。
読み終えたら、あたたかい気持ちになれますよ。
この著者の五味さんご本人が、なかなか変わったパンチのあるお人だったりします。日本の学校の画一的な指導のあり方や、サラリーマン的な生き方に疑問を抱き、それを著書で語っていらっしゃるんです。
そんな変わり者な五味さんだからこそ、「ちょっと違う方向に行ったって、楽しくていいじゃないの!」という、意外なおさめ方で優しい世界を描けるのではないかなぁと私は感じています。
こういう、力を抜いた考え方、寛容さ、優しさが、たくさんの子ども達や大人達に伝わってくれたらいいなぁと願っています。
3歳未満の子どもにもクリスマス絵本を!
私は保育士をしていて、保育の現場で読んでみせたい絵本を毎年この時期になると探していますが、実は…。
低年齢の子ども(3歳未満)でも楽しめる絵本って、ないんですよ!!!
図書館のクリスマスコーナーに置いてある絵本を片っ端から読んでみるとお分かりかと思います。
海外の絵本の翻訳版であったり、イエスキリストが馬小屋で生まれて~というキリストの誕生の話であったりします。
つまり
・言葉が難解で子どもが理解しにくい
・一つ一つの文章が長くて読みづらい
・ストーリーが長く、途中で飽きてしまう
という絵本が多いのです。
勿論、キリスト誕生の話も素晴らしいですし、3歳以上の子どもならば、色んなクリスマス絵本に触れてストーリーの世界に没頭するのはとても素敵な体験になります。
でも!
0歳、1歳、2歳の小さな子達だって、キラキラなクリスマスを感じたい!
3歳未満の子達にもクリスマスの絵本に触れてほしい!
そう思ったら…。
・簡単で短い言葉の繰り返しで構成されているもの
・しかけ等の視覚に訴えるもの
絵本を楽しむなら、年齢に合わせて、これらのポイントを押さえておく必要がありますね。
これらの条件を全てクリアする超絶ハッピーな絵本が「まどからおくりもの」という訳です。
まとめ
関連記事 「わたしがすき」は全親子におすすめ!幸せになれる絵本!
「まどからおくりもの」は、全国の親子や先生がハッピーになること間違いなしです。
・0歳1歳2歳の低年齢でも読める
・しかけがあって目で見て楽しめる
・優しい気持ちになれる
こんなパーフェクトなクリスマス絵本はそうそうないです。
是非お読みいただき、楽しく笑えてハッピーなクリスマスをお過ごしください!