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日本に男女差別はある?幼児期からそれを変えていこう!

2020/08/12
 
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性別のことって、考えたことありますか?

twitterで近年話題に…というか炎上している性差別について。

意識してみると、性差別は身近なところに
沢山あるのが分かるようになりました。
そして、教育の場ではとても配慮が必要だということも、
意識しないと気付かないものです。

実は、この国ではまだまだ幼児教育者にも
男女平等が広まっていないのが現状です。
男女差別は幼少期から始まっています。

幼児期から男女差別は始まっている?

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学生時代に、とても素敵な先生の講義に出合うことができました。
その先生は少し個性的。
ぼそぼそ喋る人だったけれど、熱い心を持って訴えてきました。
自分の園を持つ園長先生でもあり、
「私の園の職員とはよくぶつかります。苦労しているでしょうね。」とも話していました。
まぁ…この園長先生なら大変かもしれない…教育方針は好きだけど。

学生達は「なんだ??」「ちょっと偏った極端な先生が来た?」
という反応をしているようにも見えました。
きっと、ピンとこなかったんですよね。
しかし、とても大事なことだったんです。
今の私の子育て観・教育観に大きく影響を与えています。

先生が講義で話したこと

  • 「幼少期から既に男女差別は始まっていることに気づくべきです。」
  • 「本当に、やめましょうね。小さいうちから男女で分けるのは。」
  • 「あなたがた大人は、無意識にやってますからね。」

具体例も話してくださいましたが、
当時は正直なところ、「うーん」と感じました。
それをずっと心に留めておきながら働いてみると、
やっと「ああ、なるほど」と思えるようになったのです。

幼児教育現場で見られる性差別の具体例

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では、具体的にはどんなものが挙げられるのでしょうか。

  • 「今日はこいのぼりを作ります。
    男の子は青の折り紙、女の子は赤の折り紙にしましょう。」
  • 「ズボンを履いてる男の子♪こっちに並んでくださいね。
    次は、スカート履いてる女の子♪こっちに並びましょう。」
  • 男児が転んで泣く→「ほら、男の子っ!泣かないっ!」「男らしく」
  • 女児が怒って叫ぶ→「女の子なんだから、そんな言葉は使わない!」「女らしく」
  • 「女の子だから、顔にケガが残らなくてよかったね」

身に覚えはありませんか??
これって結構普通に聞かれるやりとりですよね。
別に普通だよね??と感じる人もきっといます。
それは、差別に対して鈍感でいられる立場だからかもしれません。

そして、上に挙げた例は、教育現場だけでなく日々の生活に溢れています。
さり気なく当然のことのように。

よく世間では、「女の子だから顔にケガが残らなくてよかった」という発言を耳にします。
私はこれ、とても嫌いです。
「男なら顔にケガしても良いのか!男性差別だ!女尊男卑だ!」
という風に怒る人がいますが…よく考えてみてほしいんです。

これってつまり、
「女の子は顔にケガがあったら、もうだめ。人生台無し。女の子は見た目が大事。」
「でも、男の子なら顔にケガが残っても、顔で判断されないから大丈夫。」
「男の子は中身で勝負!女の子は見た目で勝負!」
「女の子は中身を見るけど、男の子は見た目しか見ていない」

という考えが根底にあるからですよね??
立派な男女差別です。
子どもに対して、見た目で判断していいというような価値観を植え付けてはいけません。

性別で分けずにその子を尊重して

誰が転ぼうとも、
「いやいや、男だろうと女だろうと痛いものは痛いだろ。痛覚があるんだから。」と思います。
でも、大人たちも自分が子どもの頃から
「男の子なんだから泣くな!」とか「女の子だから怒るな」とか
言われて育ってきたので、これが当然だろうと考えている人は沢山います。

ピンクの折り紙だろうが何色だろうが、自分の好きな色を選んでいいのです。
男の子がプリキュアを観たっていいし、女の子が戦隊ものを観てもいい。

赤は女の色とか青は男の色とか決めることが、
そんなに重大なことなんだろうかと思うかもしれませんが、
そういう小さな積み重ねが、
「男/女はこうあるべき」と考えていく価値観を作っていきます。
青を選びたかった女の子が否定されたような気持ちになったり、
赤を選びたかった男の子が言いづらくて自分を偽るようになったり…
そうならないように、
これからの保育士・幼稚園教諭は気を付けていきなさいよ、
と先生は言いたかったのです。

子どもは、何も考えていない訳ではありません。
自分の気持ちをうまく言葉にできないだけで、
頭の中では色々な想いをかかえています。
「なーんだ、こんな些細なことで!」と切り捨てる大人では、
差別される側の気持ちに寄り添えていない証拠。
これからの幼児教育の担い手は務まらないでしょう。

もっと時代が進めば、
「たった2つの性で分けるな!もっと色々な人がいるんだ!」
というのが認められるかもしれませんね。

まとめ

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とにかく、言いたいことはこれ。

  • 好きな色で自由に製作していい
  • 好きな服を着ていい
  • 辛い時は泣いて他人に気持ちを伝えていい
  • 怒った気持ちも表現していい

これらを子ども達に伝えられる大人でありたいですね。
自分を受け入れてもらえた、という子どもの気持ちが、
情緒の安定や自信に繋がっていくのですから。

私が以前働いていた某国では、
もっと「男/女はこうあるべき」という考えが強かったですけどね…。
でも女性たちはすごく強かったです。
鏡の前で眉毛と髪の毛をいじっていた男性が、
「やだーあの人!オカマ!気持ち悪い!」と女性に笑われていたのを覚えています…。
数年経った今は、経済も発展してかなり考えが変わっていると思われます。
今どうなっているんだろう?

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