髪をバッサリ!成人式の長い髪を、病気の子ども達に寄付する方法

冬の一大イベント「成人式」がもうすぐやってきます。
素敵な髪形にするために、髪の毛を長く伸ばしている方はきっと多いのでしょう。
私は面倒なので髪の毛を切りたいところですが、ここ数年は伸ばしています。
それは、髪の毛を寄付するためです。
もしあなたが、特に何もしなくても髪の毛が生えてきて伸びてくれるのなら…
その長い髪の毛で、子ども達を応援しませんか?
下記クリックで好きな項目へ移動!
ヘアードネーションって何?
関連記事 クリスマスの夜、子ども達のために最高のボランティアしませんか?
ヘアードネーションとは「髪の毛の寄付」というそのままの意味ですが、その名前で活動をしている団体があるのです。
公式サイト特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
この団体JAPAN HAIR DONATION & CHARITY(JHD&C、通称ジャーダック)は、一般市民のドナーから寄せられた髪の毛で、フルオーダーウィッグ「onewig」を作り、無償提供を行っているNPO法人なのです。
私の幼馴染がガチでコスプレをするオタクなのですが、「人毛のウィッグってめっちゃ高いんだよ!」と熱弁していたのをよく覚えています。カラーもできるしアイロンで巻くこともできると。凄い!それを無償提供しちゃうわけです。
無償で人毛のウィッグを誰にでもくれるのか?答えはNOです。
公式サイトをご覧になればお分かりかと思いますが、これの対象になっているのは、子どもです。
この団体は、小児ガン・無毛症・先天性の脱毛症・不慮の事故等により髪の毛を失ってしまった子どもへのサポートとして、医療用のウィッグを製作しているのです。
髪の毛を寄付したい!その方法とは?
※参考京都新聞 先生の髪切り「命の授業」 京都の中学、医療用かつら学ぶ
さて、髪の毛を寄付したくなったら、方法は2つあります。
・自分で切って、その毛を束ねて送る
・団体と提携している美容室で切ってもらう
自分で長さを図って、束ねて送る…っていうのは結構面倒です。私は美容室でのカットをおすすめします。
髪の毛の規定もあります。
・31cm以上の長さであること(それ以上でもそれ以下でも、ちゃんと有効活用されるようです)
・そこそこ丈夫な毛であること(引っ張ったら切れてしまうような相当のダメージでなければOK)
・パーマ・ブリーチ・白髪・くせ毛もOK、年齢性別・髪質は問わない
・完全に乾いた髪の毛であること(カビの発生防止等、衛生的な観点)
31cm以上あればウィッグは作れるそうですが、ウィッグを希望する子どもの中にはロングヘアを希望する子も少なくないそうです。
そうなると必要になるのは50cm以上…!
そ、そうか!子ども用アニメに出てくるキャラクターはロングヘアも多くて憧れるだろうし、ウィッグでもヘアアレンジ楽しみたいですよね…。なかなか大変だけれど、成人式・結婚式のために髪を伸ばして式を終えた人達は、ただ切るより寄付してもらえたらいいなぁと、私は願っています。
私は色々と準備や処理が面倒なので、近くの美容室を選び、切ってもらうのも送付してもらうのもお願いしました。全てお願いできるので楽ちんです。
結構多数の美容室が登録されているので、お近くのサロンを探してみてはいかがですか?
公式サイト JHD&C ドネーションサロン検索システム
健康な体は当たり前じゃない?
実は、我が子ぶどうも急遽入院するという事態に見舞われたことがありました。
まだまだ小さいぶどう。24時間点滴に繋がれ、長いコードがあると遊びや行動にも制限が出ます。着替えも一苦労で、一度点滴を抜くために看護師を呼びます。小児科病棟にはプレイルームもおもちゃもありましたが、感染症等、その子の病気の種類や病状により、一切入室はできません。ベッドには安全対策のために柵がつけられていますが、檻のようで圧迫感があるのです。
そして、保護者も24時間の付き添い入院が必要となります!つまり私もずっと病棟の中…。
病棟の中には、何度も入院を繰り返す子や、長期で病院で生活をしている子、ずっと一人でベッドにいる子もいました。そういう子達にとっては全く非日常ではなく、病院が日常生活の場なのです。通園や通学できるのが当たり前でないことに気付きました。
幼児教育の仕事をしている私は、「そんな子達のために何かできることは…」と考えました。
そこで、ヘアードネーションのために髪の毛を伸ばすことにしたのです。幸い私は何もしなくても髪の毛は伸びる体なので、いつか寄付をするために髪の毛を毎日洗っています。普通に日常生活を送っているだけでできるんです。
現在日本国内では、毎年およそ3,000人の子ども達が小児がんに罹患しています。この割合は、およそ5千~1万人に1人が発病している計算です。(略)
しかしながら、放射線治療や抗がん治療過程による毛髪の脱毛により、子ども達の社会生活においては、前述の問題も含めさまざまな困難があります。同様に先天的な無毛症や脱毛症など、自己免疫疾患や火傷、事故によって頭髪を失った子ども達の抱える問題も、同様のものです。
※JAPAN HAIR DONATION & CHARITY公式サイトより引用
学校生活を送るのにはパワーが必要
不登校の問題は割と認知されてきましたが、こういった病気を抱えている子達も勉強や通学に困難を感じていることを世間はもっと認知しなければなりません。
「みんなと同じように〇〇をしなきゃいけない」と感じさせられることが多いのが日本の学校。そんな環境の中で、「自分は髪の毛がなくて、見た目が全然みんなと違う…」と毎日子どもが苦痛を感じていたら、学校に行くのはとてもつらいかもしれません。
小児ガンや無毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子ども達は、髪が無いことで大きなストレスを抱えています。自分の髪が抜け落ちる過程での精神的ショック、家族で買い物に出かけたり外で遊ぶ、という健康でさえあればごく普通の生活が億劫になったり、学校や公園でもまわりの視線ばかりが気になったり、と…。
また、頭髪問題は復学の際の一番のネックになっているとの報告もあり、病気への誤解や偏見が生じると、その後イジメや引きこもりにも繋がりかねない、非常に繊細な問題を内包していると言えます。もちろんウィッグをつけることで全てが解決するとは思いません。しかし、ウィッグをつけることで、健康な私たちには当然のことである、普通に日常生活をすることができる、気持ちも前向きになり治療にも専念できる、等の良い効果があるのではないかと考えています。
※JAPAN HAIR DONATION & CHARITY公式サイトより引用
このヘアードネーションの寄付によって、少しでも明るい気持ちになって勉強に励むことができたら、この支援ってすごい力があると思いませんか?
しかしそれだけではありません。
この団体が最終的に目指すものは、みんなに医療用ウィッグを提供することではないとのこと!
病気で髪の毛が無くたって、ウィッグをしなくたって、変な目で見られずに学校へ通える・電車に乗れる・普通に社会生活を送ることができる…個性の一つとして認知される成熟した社会を目標としているそうです。
なるほど!ウィッグはステップに過ぎないのですね。
まとめ
関連記事 色覚異常の子どもたちにできること…「色覚バリアフリー」って何?
何もしなくても多くの人達は髪の毛が伸びてくるのです。せっかく成人式のために長く伸ばしたその髪、寄付してもいいかも!と思えた人は是非。
31cm以上の、どんな色や髪質でもOKです!提携サロンで切ってもらって寄付しませんか?
勿論大人の女性だけでなく、男性でも子どもでもOKです。
子ども向けの医療用かつらを作るため毛髪を寄付する「ヘアドネーション」の活動が広がる中、京都市左京区の小学生姉妹が自分たちの髪の毛を寄付した。子どもは寄付に必要な31センチ以上の長さを確保しにくいこともあり、ヘアドネーションに取り組む例は少ないが、姉妹の母親は「誰でもできることを知ってほしい」と話す。
同区のノートルダム学院小4年大塚心花(こはな)さん(9)と1年白鳥(しとり)さん(7)姉妹。数年前に家族でスイスに住んでいた際、毛髪を寄付する人に多数出会い、母あゆみさん(40)が「子どもでも、お金をかけなくても、誰かの役に立てることを知ってほしい」と、ヘアドネーションを目標に髪を伸ばすことを勧めてきた。
引用元京都新聞 小学姉妹が「ヘアドネーション」 京都、医療用かつらに寄付
子どもでも誰かの役に立てることを知る!素晴らしいですよね。
髪の毛を伸ばすのはちょっと…という人は、髪の毛の寄付だけでなく、ウィッグに加工する費用に充てるためのお金の寄付もあるので、是非ご検討されてはいかがでしょうか?
一人でも多くの子どもが、幸せになれることを願っています!
めろん