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色盲の子供たちにできることは?色覚バリアフリーとは?

2019/12/06
 
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「今の人達って、何でもすぐ障がいとか病気にして、それを言い訳にしようとしてるよね?甘えてるよ!」

私の知人が言った言葉です…。

他人の苦手や不可能を「甘え」だなんていう風に考えている大人は要注意!!

まだまだ知られていない病気や障がいで苦しむ人はたくさんいるのです。
甘えではなく、脳や体の機能が自分の違うことを認め、多様性が受け入れられるようになってほしいですね。

色にもバリアフリーが求められていること、知っていますか?

色覚障がいとは?

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色覚障がい・色覚異常とは、その字の通り、多くの人との色の見え方が異なります。

代表的なものは、赤と緑の区別ができない、というものですね。
色覚異常は女児よりも男児に多いとされていて、日本人男性のなんと5%がこれに当てはまるとも。

見えている人からすれば、赤と緑は全然似ていないので、不思議な気がするのも無理はないでしょう。

実は有名な方にもいるのです。
L’Arc-en-Cielのボーカル、hydeさんが、この色覚障がいがあるとご自身が語っていたのです。
当時は「色盲」と言っていたと思いますが。
「盲」の文字が「全然見えない」という意味で誤解されやすいとか、ネガティブなイメージがあるとか、そういった理由で呼ばれ方が変わりました。

自分の知っている人に何かしらのハンデがある…
そう思ったら障がいは一気に身近なものになるし、特別変わった病気にも思えなくなりますよね。

しかしこれは、実は他人事でもないんです。

気付かないで過ごしている人が多い理由

以前は学校の健康診断で、色覚障がいについてもチェックがなされていました。

しかし、この検査項目が削除されてしまったのです。

これにより、自分が色覚障がいであることに気付かないまま大人になってしまった人やその保護者が多いと言われています。
学校での一律の検査って、大事なんですね…。

もしかしたら、これを読んでいる大人のあなたもそうかも???

見えない障がいに配慮を

昔の大人は子どもに対してとても大雑把だったと言われています。

静かに座れない子、落ち着きがなくけがの多い子、極端に寡黙な子、大人が思う普通な子にあてはまらない子は、叱られたり矯正しようとされたりしたこともあるでしょう。

他人から見て分かりやすい障がいは、現代でやっと認知されるようになりましたが、それでもまだまだ不十分。

もし、あなたと色の見え方が違っていて、それでつらい思いをしている友だちがいたら…??

それはやはり、支援や配慮が必要ですよね。

しかし、色覚障がいがある人ってどんな風に見えているんだろう…と気になったら、それを体感できるアプリがあるそうです!
「色のシミュレータ」と言うもの。
驚き!!!!

App Store
google play

ちなみに私は子どもの頃から強めの乱視が入っているのですが、乱視じゃない人からすればこれも不思議な見え方なのでしょうね。

さて、色覚障がいのことを少し体験したところで、どんな支援があるのか見てみましょう。

色覚チョーク

学校の授業で、赤と緑のチョークが見分けがつかなくて支障をきたしていた子たちに、素敵なチョークが発明されました。

それは、色覚チョーク!

色覚障がいがない子どもからも、見やすいと現場で評判とのこと。

そして更に嬉しいのは、従来のチョークと値段が変わらないこと!

命に関わるエアコンすら「財源がない」とか言ってしまっている現代日本ですが、値段が変わらないなら安心して色覚チョークを購入できますね!

折紙にもこんな工夫が!

色覚障がいのお子さんを持っていたけれど、学校できちんと対応してもらえなかった…というある女性の方が、発明したのが…

裏に、色の名前を書いた折紙!

これなら識別しやすくなりますね。

「Piece of cake」という名で販売されていたそうですが、サイトが期限切れになっていて見つかりません…残念。

リトマス試験紙まで?!

小学生用の理科の教科書には、リトマス試験紙の写真が載せられていますが、もともと試験紙の色が薄くて見づらいため、赤⇔青の変化が分かりづらいとのこと。

そこで、東京書籍の教科書では、色の変化の経過を表す写真には、文字入りでしっかりと解説文が書かれています。

目で見た色の情報だけでなく、言葉でも教えていき、学習のハンデをなくそうという考えだそうです。
その他にも、東京書籍では色覚障がいについて取り組みをされているそうですよ。

まとめ

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障がいのある人への配慮をすることはとても大切。

なぜなら、障がい児にやさしい保育とは全ての子にやさしい保育であるからです。

他人と自分は違います。
見え方も考え方も。
障がいの有無に関わらず、他人に分かりやすく伝えようとする配慮が大切なんですね。

日本眼科医会のサイトに素敵な言葉がありましたので、ここに引用させていただきます!

学校などで色覚検査を受けたお子さんが「色覚異常の疑い」を指摘されたとき、「やっぱり」と思われた方、「まさか」と思われた方など、さまざまでしょう。
色覚異常は日常生活上、ほとんど不自由はありませんので、お子さんが小さいうちは誰も気づきません。

ときに奇抜な色使いの絵を描いても今は個性の時代です。
ゴッホやウイリアム・ターナーなどの有名な画家も色覚異常だったといわれています。
個性ととらえて伸ばしていくのも、ひとつの生き方です。

お子さんが色の混同をすることも、ときにあるでしょう。
色覚異常は治療で治るというものではありませんが、周りの社会は色覚異常に配慮した環境にゆっくりですが変わりつつあります。
焦らずに見守ってあげてください。

医学博士 安間哲史

出典・引用 公益財団法人 日本眼科医会

いい!
自分の子どもがほかの子と違う異常やハンデがある…と知った時の親は、きっと大きなストレスとショックを受けることでしょう。
眼科医会の方がこうしてはっきりと言葉にしていくことで、教員や保育士のような、子どもに身近な大人達への理解が広まっていくことを願っています。

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