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海外の教育について!日本と海外の保護者に違いはあるのか?

2018/07/31
 
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とても悲しいことが起こってしまいました。

学校にいる時間に熱中症で倒れた子どもが亡くなりました。その他、体調不良でプールを欠席させたら、体調が悪いのに炎天下のプールサイドで見学させられて熱中症になって帰宅してきた、とか、プールサイドで足をやけどして帰ってきたとか…。

自分の子を学校に行かせたくないと思う親が増えたのではないでしょうか?実を言うと私も結構前からそう感じている一人です。教育関係者だからこそ、より感じます。

あんなことがあっても、恐らく急にはエアコンを全国につけよう!とは変わらないでしょう。

もし、これを読んでいる保護者の方で、お子さんの学校にエアコンが無かったり、エアコンはあっても平気で屋外で活動させるような学校だったりする場合は、学校に行かせないという判断をしていい思います。保護者達でデモをしたっていいくらいです。

でも学校って行かなきゃいけないものだし…
成績とか出席率とか…

なんて、気にする気持ちも分かりますが、しかし!

お子さんの命や安全より大事なもの、ありますか?

日本人と外国人の保護者の違い

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熱中症の件で思い出したのは、以前勤めていた海外の幼稚園のこと。

日本人と外国人の保護者の違いを感じた出来事です。
「外国人」とひとくくりにしましたが、国の名前を挙げると園が特定されたり、偏見を持たれて違う風に捉えられる可能性があるので、国籍は伏せますね。

私が働いていた頃、新しく入園希望の親子がやってきました。その子の父親は、「園の送迎バスを自宅前まで来させて欲しい」と言います。都会で交通量も多く、自宅前でないと、連れ出すのは怖いとお考えのようでした。

しかし、家が遠い!園の開始時刻に間に合わない!
職員の出勤時刻・バスの出発時刻・交通事情・他の子の家も考慮したルート・園のカリキュラムの始業時刻…色々な事情があり、その子の家の前までは行けそうにありません。

私はひたすら事情を説明し、「自宅近くの別の場所まで出てきていただけませんか」と、何度も伝えました。

その時に言われた言葉とは…?

これって自己中な親?

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ただひたすら謝るように説明していた私。日本のサラリーマンさながらです。

その父親は、大声でこう言いました。

「他の家の子のことはどうだっていいんですよ!」
「うちに来てほしいんです!」

さてさて…

この発言を聞いて、「うわぁ…わがまま」「自己中心的」「これだから海外の人は自己主張が強すぎ…」って思いますか?

そんなこと、ないんです。それって危険な考えだと思います。
むしろ私が反省しました。

この後、先輩の先生がうまく話をおさめてくださいました。

まずその先生が言ったのは「そうですよね。大事な大事なお子様ですものね。」でした。

その視点!!!!私に足りていなかったのはそれなんです。大反省です…。そして、「先生」と呼ばれる人たちは、まだまだ多くの方々が、この保護者の視点や想いを理解できていないように思います。

私はまだ先生になりたての新人で、親の視点でものを考えるなんて、全然できていませんでした。

先生からしてみれば、子ども一人ひとりのことよりも、学級をどうやってうまくまとめるか、みんなでうまくやるにはどうするか、みたいな、集団を重んじる方になりがちです。集団生活を大事にするのは決して悪いことではないんですが、「集団のために個人は嫌な思いをするのも仕方ないし我慢するべき」という考えが強く、個人をないがしろにしている先生は少なくありません。

しかし、親からしてみれば、一番大事なのは自分の子ども。

個人の思いも、個人の安心安全も大事なんです。

というか、安心安全って最優先事項でなければいけませんよね。

交通量の多い道路があって、自宅前以外の道に出るのが怖い、毎日送迎する妻と子どもの身の安全も大事。

自分の子どもが一番大事!それの何がいけないんだ!!
あの時の父親は、きっとこう思っていたのでしょう。至極まっとうです。

命がけで子どもを産んで育てている保護者のことを理解できていなかった、融通の利かないくそだめ教諭だった自分が情けないです。

他にもあった、日本と海外の保護者の違い

これは私の個人の見解ですが、書かせていただきますね。

管理職の立場になり入園面接も何回も行い、色んな子ども達と保護者とお会いしました。

面接の最後に「何か気になることや質問はあるか」とこちらから尋ねると、よく返ってきた言葉です。

 

親が日本人の場合に言いがちだったこと

「けがをさせないか心配で…」

 

外国人の保護者が言いがちだったこと

「けがをしないか心配で…」

 

文章にしたらとても似ているのに、結構大きい違いですよね。

日本人の場合、他人に迷惑をかけてしまうことをとても心配していて、外国人の保護者の場合、自分の大事な子どもが一番だと考えている…傾向はあるかもしれません。

この外国人の国の文化など、色んな背景があってこういう思考に至るのですが、入園面接をしていると結構それは感じました。

あなたはモンスターペアレントじゃない!

ここ十数年で、先生になりたいという人たちの人数は減少していると聞きます。私の恩師も、「教員のなり手がいないんだよ…」と嘆いていました。

それは、メディアによるネガティブな報道が大きいかと言われています。

先生への不信感が増えただけではなく、「モンスターペアレント」の情報が錯綜しているからではないか、とも。

教育評論家の○○ママ氏も、テレビも、「最近はこんなモンスターペアレントがいる!」「最近の親は!!」みたいなことを、わざと衝撃度が増すような言い方で伝えますよね…。

実際は、そんなに困るようなモンスターペアレントはいないのではないでしょうか。

むしろ、

「こんなこと言ってモンスターペアレント認定されないか心配…」

「過保護って言われたくないから任せるしかない…」

と心配事があっても言えない保護者も多数います。

現代はモンスターペアレントだらけ、のような報道をされることによって、そうでない保護者達が困っているのです。

私もよく言われますよ。「先生/保育士やってると大変でしょう?最近は変な親子も多いんでしょ?」と…。

いやいやいやいやいや!保護者は十分頑張っています。追い詰めないでやってください…。

それに、いつの時代だって、子どもや若者はずっと、「最近の子は…」と見下されがちなんです。子どものありのままを認めていただきたい。

もっと先生を疑ってもいい

私のよく知る人で、何というか…とても日本人的な教諭がいるんです。その人が先日、愚痴を言っていたのが衝撃的でした。

「最近の子って弱いよね。すぐ熱中症になって倒れたりしてさ。教員やってるこっちの方が大変だし倒れてなんかいられないのに!」

「教室で冷房つけてるけど、自己中な子が『寒いからもっと温度下げて~』って言ってくるんだよね。でも、冷房によく当たって寒い子もいるじゃん。暑いのは我慢すればいいけど寒い方がつらいんだから。我慢しろって伝えてるんだよ。」

え………ない…

誤解のないように言いますが、こういう先生ばかりじゃないと思います。しかし、この先生は現場で結構評価が高かったらしいので…(本人談)

みんな一緒に、と揃えようとするあまり、「冷房に当たって寒い子の席を移動させる」とか、臨機応変に対応できない先生は多いのではないかなぁと思います。みんなに配慮しているようでいて、実はそうでもない。一部の子のことだけにこだわっていて、我慢をしている子が沢山いるんです。

この先生、とても身近な人なので、本当にこんなことネットで書きたくないですけど、こういう教諭が評価される学校、とても心配です。

まとめ

みんなに合わせなければ…という空気の中で、つらい思いをしている子どもや保護者は、沢山いると思います。私もそういう風潮があまり好きではなく、ついつい現状の学校体制を批判するような書き方になってしまいますが…。

とにかく伝えたいこと、それは。

・子どもが心配なら、保護者がもっと強く出て守っていい
・安全や安心を大事にしていい
・子どものために主張する自分を、モンスターペアレントだと思わなくていい
・教員が常に正しいとは限らないので、もっと疑っていい(ボソッ)

私のブログ仲間の方は、小学生のお子さんを毎日送迎しているし、1学期の終業式の日は持ち帰る荷物が多いからと、他の保護者と協力して子ども達の荷物を持って帰宅したそうです。素晴らしい!!これは決して過保護じゃないんです。その後、この方が熱中症になってしまったみたいですが、子ども達だけだともっと大変なことになっていたでしょう。

暑い夏に、学校へ行かせるのが不安だと思ったら…「学校はいつだって正しい」という思い込みを捨てて、ご自分とお子様で話し合い、安全な方法をとってください。

この夏、悲しいニュースがもう流れないように祈っています。

めろん

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